颯人の電話の相手はカレンちゃん。
「もしもし?颯人ですけど。。。。カレン居ます??」
どうやら電話に出たのは、元嫁母のようだった。
「あ!カレン?パパだけど!
今日ね、パパ、実家に行くから一緒に行くか?」
電話の向こうの返事は聞こえない。
だけど、一緒に行くって言うよなぁ。。。普通。。。。
「分かった。じゃあ、夕方5時頃に迎えに行くから!
ちゃんと用意しておいて!」
そう言って電話を切った。
結局、颯人って私の事、なんにも考えてない?!
はっきり言って、私はカレンちゃんとは会いたくない!
ってか、普通元嫁も私には会わせたくないとかって思わないの??
あ~~~。。。。
そう言えば、颯人が単身赴任中、1度だけカレンちゃん連れて
赴任先に行った事が。。。。
その時も、まさか私は元嫁が私と一緒に赴任先に行く事を
許すはずがないって思ってたけど、
元嫁は自分が手放しで遊びに行きたいから、私に預けたなぁ(-_-;)
今回も、うちに子供預けちゃえば、自分は遊びに行けるもんね。。。
嫌だな。。。。。
私が嫌でも話は勝手に進んでる。
「カレンちゃん行くなら、私行かないから!」
「なんで?」
「あんた、私の話聞いてた??
辛くなったら横になれるからって車にしたんだよ?
カレンちゃんが一緒だと、横になれんやん?」
「別に、その時はカレンが助手席に移ればええやん?」
颯人には私の気持ちは全く通じてなかった。
出発1時間前まで揉めたけど、結局一緒に行く事になった。
カレンちゃんを迎えに行った。
颯人が玄関まで迎えに行ったのだが。。。
車に向かって一目散に走って来たカレンちゃん。
助手席に乗ろうとして、ドアに手を掛けた瞬間、私の存在に気がついた。
しかも、目がばっちり合っちゃったよ。
「なんだ、こいつも一緒か(-_-;)」
って顔したよ??
そりゃ、カレンちゃんにしたら、私は他人。
パパが一緒にじいちゃんのところへ行こうって誘ってくれて、
てっきり自分だけが行けるものと思ってたみたいだ。
「カレン!お前は後だよ!」
颯人が声を掛けると、しぶしぶ運転席の後ろに座った。
車に乗ってから、一言も話さないカレンちゃん。
「じゃあ、晩飯食ってから行こうか!」
と、元気な颯人。
後部座席に乗ったカレンちゃんと一緒に、まずはご飯を食べに行った。