颯人はなかなかしっぱを出さなかった。
電話代にしても、携帯代にしても
「咲ちゃんと話してたからじゃない??」
と、すっとぼけてた。
そんな訳ねーだろ!!
いずれ、必ず。。。
そう思いながら、毎日が過ぎていった。
この頃、颯人のお母さんは入院していた。
再発。。。
多分、もう長くは生きられないだろう。。。
そう医者にも言われていた。
颯人は自分の父親のことは嫌ってたけど、義母さんのことは大事にしていた。
だから、週末の時間があるときは帰省していた。
病院へ行っていても
「今日は病院で付き添いします!」
とか
「今日は実家泊まって、明日付き添いです」
とか、メールで連絡はくれていた。
義母さんの看病を終えた颯人は、大体は直で転勤先に帰っていた。
ところがある時
「今駅に着いたよ♪迎えに来てo(^▽^)o」
私は買い物に出かけていたので、慌てて迎えに行った。
「あのさ?急に迎えに来いって言われてもこっちにも予定があるんだけど???」
「ごめんごめん!(^^ゞ
明日帰ってくる予定にしてたけど、明日は弟達が居てくれるって言うからさ。
ここのところ咲きちゃんと一緒に入れなかったから
たまには咲ちゃんと一緒がいいかな~って思ってね」
この時は全く気がつかなかった。
颯人の本心に。。。