それから暫くは、何事もなく育児に追われていた。
颯人も仕事が忙しくなって、帰宅時間も深夜が多くなった。
朝8時までに出勤。
帰宅、大体深夜12時。
休日、週1度取れれば良い方。
これだけ頑張っても、給料は前職と比べるとかなり少なかった。
勤めだし3ヶ月くらい経った頃
「ねぇ?辞めても良い?」
ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
うちには5ヶ月の子供が居るんですが??
あんたが仕事辞めて、私が働けって事?!
瞬時に色んな事を考えちゃったよ(-_-;
「なんで?」
「やっぱり俺には向いてないかな。。。。。」
確かに、今まで営業職ではなかったから、戸惑いもあると思う。
だけど、だけど!!!
3ヶ月で辞めるなら、vaio買う必要なかったジャン!!
vaioの購入費があれば、1ヶ月は暮らせたのに(-_-;)
颯人って、やっぱりなんでも中途半端だわ。。。。
「向いてないって。。。。それならvaioなんて必要なかったジャン?
そこまで投資しておいて、辞めたいってどういう事?
私、あの時『辞めれば?』って言ったよね?
私の話聞いてた?!」
ちょっとキツク言ったかも。。。。
「だってさ~~。。。朝は早いし、夜は遅いし。。。
休みもロクに取れないし。。。。
歩合だから、なかなか給料にならないし。。。。」
「だ・か・ら!!
私もばぁば(私の母親)も早く就職活動して、
納得の行く職見つけろって言ったやんか( ゚Д゚)ドルァ!!
それを自分が行動に移さないから、今の現状なんでしょ!」
切れ気味に捲くし立てた。
「ん。。。。。だから俺言ったじゃん?
内定もらった時に、
どっちにしようかって咲に聞いたよね?
そしたら自分の好きなほうにすればって言ったじゃん?
俺が決めると、やっぱりロクな事にならないからさ。
あの時咲が決めてくれたら良かったのに。。。。」
┐( ̄ヘ ̄)┌ ヤレヤレ・・・
颯人って、結局はなんでも責任転嫁する。
だから、自分で選ばせたのに(-_-;)
結局私が悪いって言いたいのか?!
この時、ホント毎月の引き落としの支払いをしたら、
食費も大して残らない状態だった。
だから、うちのばぁばが、姫のオムツとか服とか色々買ってくれてた。
その状況を知ってて、辞めるって簡単に言うなよ!!
「とりあえず、辞めたいって気持ちは分かったけど、次の職はどうする訳?」
ちょっと冷静になって聞いてみた。
「え~~。。。。辞めてから考える!」
やっぱりこいつ馬鹿だアセアセ( ̄_ ̄ i)タラー
前職から就職活動始めるまで、約1年も掛かったのに。
辞めてすぐに動くとは、到底思えない。
「あんたは絶対ダラダラ過ごして、就職活動しない人だから!
どうしても辞めたいって言うなら、休日に面接行って
次の仕事が決まってから辞めて!」
颯人は無言のままだった。