彼からの接触は、毎年正月に届く年賀状だった。
学校を卒業して、地元に戻っても続いていた。
でも、これと言ってこちらから連絡する事はなかった。
それがある年の年賀状に携帯番号が書いてあった。
別れてから、5年の月日が過ぎていた。
「久しぶりに連絡してみようかな?」
そう思った私は、彼の携帯に連絡してみた。
「もしもし。。。私だけど。。。。」
「お~!久しぶり!!元気にしてるか?」
彼の変わらない声を聞いて、とても懐かしかった。
「元気にしてるよ!翔君も元気?」
そんなたわいもない話をしていた。
1時間くらい話をしてたら
「咲、今日暇?
もし、暇だったらこれから遊びに行かないか?」
「別に暇だから良いけど?迎えに来てくれるの?」
「おう!これから準備して出るからさ。
30分後に迎えに行くわ!」
彼の家と私の家は車で10分程しか離れていない。
私も準備して待っていた。
玄関の呼び鈴が鳴った。
これが5年ぶりの再会だった。