夜のバイトは週6日入っていた。
時間は午後9時から深夜2時まで。
平日はお客さんもマバラだったが、週末金曜になると休む時間もない。
そして初めての給料日。
手にした給料はびっくりするくらいの金額。
10日で30万ほど貰った。
「たった10日で昼の仕事の倍?!」
この辺りから、私の金銭感覚は狂ったのかもしれない。
初給料の翌日、私はお休みを貰っていた。
そしてこの日は颯人とデート約束をしていた。
最初に給料を20万ほど返済しに無人機へ。
その後、颯人のリクエストで焼肉を食べに行った。
たった10日しか働いていないが、やっぱり嫌なお客さんもいた。
その事を颯人に話すと
「確かに嫌なお客もおるやろけどなぁ。。。。。
でも、その分それなりの給料貰ってる訳やん?我慢せな!」
そう言われた。
颯人のこの言葉にカチンと来た。
この仕事を始める時、颯人に相談した。
確かに、颯人に働いてくれって頼まれた訳じゃない。
だけど、私の稼ぎはあんたんの借金の返済に回してるやろ!!
あの時、颯人に「頼んだ訳やない!」って言われた時。
辞めときゃ良かった。。。。
でも、颯人に嫌われたくない私は、次の言葉を飲み込んだ。
そして、お決まりのホテルへ。
勿論支払いは私。
それでも颯人と一緒に居れることが嬉しかった。
そして、この後毎週のように、颯人と週1日のデートを繰り返していった。