お互いに離れても、手紙と電話は欠かさないように!と約束していた。
今なら、携帯やメールがあるから便利なんだろうけど。。。
お互い、離れた土地に行ってすぐに手紙を書いた。
この日、私に届いた手紙もいつもと同じだと思ってた。
「昨日連絡取れなかったからな。。。
まあ、手紙が来たからいいかなぁ。。。」
なんて、少し嬉しくなって手紙をあけた。
「咲子へ
元気にしてる?
こっちは毎日学校とバイトの繰り返しです。
新しい生活にも大分慣れてきて、友達も出来ました。
離れてみて、やっぱり思うのは、隣に咲子が居ないこと。
付き合ってから、毎日のように顔を見て話していたのに。
俺たちのやりたい事を求めた結果、別々の土地で暮らす事になったこと。
後悔でいっぱいです。
俺には隣にいない咲子を思うことは辛い。
だから、俺のことは忘れてください。」
「忘れてください?!」。。。
彼から届いた手紙は別れの手紙だった。