その国に行くまで 海外に行ったことがなかった
いや 正確にいうなら 結婚するまで地元から出たこともなかった
元夫の海外赴任が決まり 急きょ『結婚』の話が浮上して
国名をきいてもそれがどこにあるかすら知らなかった
海外といっても英語圏ではないその国は 旧共産圏の名残りが大きく
私が行った時はマクドナルドの２号店がやっとできたという頃
物売りも物乞いも路上にも地下にもあふれていて
まだ独り歩きは危ないからと
一家に１人運転手がついていた時代である
時間にルーズなのがどうにもこうにも 私は我慢ができなくて
さっさと見切ってしまい 最終的には地下鉄を
乗りこなすにいたった次第だが 後を尾けられたこともあるし
スリを現行犯で捕まえて取り戻したこともある
今日ある物が明日あるとは限らない
そんな国での日常生活は それなりのリスクもあったのだ
住んでいた頃は大変なことの方が多くて 帰国してからは
自分の手に余る海外には２度と出ないと
パスポートの更新もせずに放置したままだけれど。
その国が現在戦火の中にある
けっして嫌いではなかった国 『ウクライナ』
当時関わった 人達は無事なのだろうか・・・・
現地で知り合って 帰国後も交流の続いていた
日本人の友人は現在キエフで行方不明（音信不通）である
ウクライナの冬は寒い
北海道並みに－20度くらいまで 当時は下がっていた
地下に避難している人達はさぞや寒いことだろう・・・
みんなお願い どうか無事でいて！
今は祈ることしかできない