マーラー第九消え入るような第四楽章。高揚しようとする旋律のあとに、押さえつけようとする響きが続く、人の呼吸のように。過ぎ去った調べのあとで、おのれの命の源の呼吸が切なく感じられ、周囲の大気に静けさが張りつめる。