長いですが、本の題です。河出書房新社1200円
30人の人が、14才の人に推薦する本を一冊だけ挙げて下さいというテーマで書いています。
例えば、
金原端人さんは「神様のみなしご」
岡ノ谷一夫さんは「火の鳥・鳳凰編」
えー、あー、それ?うゎ、読んでないとか、あっ昔読んだけど、そう?やっぱあれ、自分以外にも、意外にはまった人いるんだと。

「空中庭園」、「八日目の蝉」の作家、角田光代さんは、
「十代の人に勧めたい一冊なんて、本当は、ない。人から勧められずに、自分自身で本の森に分け入って探してほしい。体力があるからどれだけさまよったって問題ない。そうして自分自身の体をつかって見つけたその人だけの一冊は、その後何年もずっと、、どんな友よりどんな恋人より身近に居続けてくれる。
 と終わりたいところだけれど、なにか一冊、挙げなくはならない。佐野洋子「問題があります」にしようかな。この爽快さ、自由さ、心意気、今はわからなくても、年齢を重ねていくとどんどん輝きを増すだろう。それで思うはずだ、本も私といっしょに年をとってくれるんだなあ、と。
「本には近づくなよ」という、魅惑的なエッセイでもある。」

時間も体力もない年齢になったからこそ、私、推薦に従ってみようと思った次第。
大人の人もいかがですか?
作家の名前の蓮實重彦さんの「彦」が、本当は違います。ごめんなさい。

 映画が、さらに好きになるし、えー、あの映画、こう観るんだ?えー?うわっ参ったと、なります。また、映画いっぱい観てる方には、そうそう、あっそれそれ。って、感じ。
クイント イーストウッドの、グラントリノ、ヒアアフターは、それはそう解説するんだ、ふんふんですが、駄作じゃないかと思った、ウッディアレンの「それでも恋するバルセロナ」さえ、こういう見方するの?あらっま、失礼しましたという感じです。
 また、この本読むと、ツタヤに走りたくなること、間違いなし。
講談社1900円 2012年5月。ちょっとお値段はしますが、価値ありの一冊です。

 映画コラムとしては、小林信彦さんの「映画が目にしみる 増補完全版」文春文庫1048円も。こちらは、2010年11月なので、1年古くなって、ちょっと残念。
高橋龍太郎 扶桑社文庫 514円

「父親というものは、社会的な規範や、世の中の秩序、価値基準などを家庭に持ち込んで、母子関係に楔を打つべき存在です。母親が与えるものが砂糖のようなものだとすれば、父親は苦みや辛みといった香辛料に、あえて自分をなぞらえなくてはいけないのです。
 別の言葉でいえば、父親は子供にとって抑圧でなければいけない。抑圧があって初めて、子供たちはそれを乗り越えたときに喜びを得られるからです。


 ひとりの人間の生き方を考えたとき、生まれたばかりのころは、母親に愛されたいと願うでしょう。結婚してからは、配偶者に、年を取ってからは子供たちに愛されたい、と誰もが願うはずです。でも、どんな場合も、自分を自分で愛していなければ、人から愛されることはないということを忘れないで欲しいのです。愛とは相互的なものなのです。自分を愛してなければ、人を愛するということもはできません。
 ひとりでいることが淋しくしょうがないと言う人がいます。でも、自分が自分のことを好きだったら、ひとりでいることだって楽しいはずなのです。ひとりで小説を読んでいる自分、ひとりで映画を観ている自分を好きになってください。それができたら、あなたは安定感を得ることができるし、人を愛することができるようになります。
 つんのめっている暇があったら、自分を少しでも愛するようになってほしい。ほどほどの自分を受け入れて、自分を愛するようになりましょう。
 精神科医というのは、まず自分を愛することによって、人は初めて他者を愛することができるようになることを、若者たちに教える仕事なのではないか、と私は思っています。」