もはや2023年もそろそろ折り返しになろうかというところ。

だが、みなさま、あけましておめでとうございます。カコちゃんです。

 

生存報告はすっかりTwitterで済ませておりましたが、ブログを書くココロのヨユーがなかった、とも言えます。

言い換えれば、今、カコちゃんには金銭的なヨユーはなくとも、ココロのヨユーがある、ということです。

 

近い将来(再来週とか来月とか)、またバタバタする日々が始まることでしょうけど、今はホントに「なつやすみ」みたいな日常。ああ至福。

 

パンダ

 

さて、そんな中、ずーっとご紹介したいイベント(展覧会)がありました。

よくわかんなくて、期待しないで行ったら、思いのほかよかった、とゆーヤツです。

 

 

さる5/24(水)、天気予報どおりに快晴だったため、午後からおでかけ。

札幌市南区にある、札幌芸術の森美術館へ向かいましたよ。

 

 

カコちゃんは勉強も英語もできないのだけど、英語には「木漏れ日」に代わる言葉がないのですってね。ラテン語起源の、だったかぬ? あるいは日本語以外にはないのかもしれない。

 

 

そもそもなんでゲーモリくんだり(カコちゃん、言い方!)まで行ったかとゆーと、今年、どうにも心惹かれる展示が見当たらなかったから。

チームラボだって面白そうだけど、日時指定だったとしても混んでいそうだし。

美術館という空間に身を置くのは大好きだけど、興味のない、いもあらいのごとく混雑している空間はチト厳しい、となると、ふむー、というのが発端。

 

つまり、艾沢詳子さんにはまったくノーマークだったわけです。

 

ただ、告知物のビジュアル(通称:小人ちゃん)に例えば内藤礼さんのような繊細なインスタレーションを体験できるのかな、と想像できた。で、訪れたのであります。

 

館内は撮影OK。

撮影OKの何がいいって、自分がどの作品が好きだったかとか、その作品の解説とかのメモがカンタンにできるってとこ。

 

 

これ、小人ちゃん。

しかも売店でうってました。

 

 

艾沢詳子さんがどのような経歴を持ち、活動されているのか等はこちら↑に詳しいので、はしょります。

 

最近ではSCARTS/スカーツで展覧会があったんだね。

hitaruの1Fギャラリーね。

 

 

パンダ

 

作家が触れ、感じてきたさまざまな生と死、空気、ことばにならない魂の震えを、初期作品は版画、ドローイング、平面に表現していく。

 

入口すぐには父親の闘病のようすを描いた作品があったのだけど、抽象の中に体感があるというのか、不思議なほどの臨場感。

 

 

これは舞踊家・大野一雄さんをモデルにした作品。

確かに人の動き、舞踊を見る感じ。

そう、感情に訴えるというよりは、肉体の記憶を呼び覚ます、という印象なんだよな。

 

 

 

これ、実はとても切なく、やりきれない作品。

ネタバレしたくないので、ぜひ現地で体感してください。

 

 

おおばんぶるまいです。

 

 

 

表現技術の試行錯誤が続いていき、立体に。

 

 

 

 

 

クライマックスは小人ちゃんなんだけど、これはホンの序章。

あの空間は、ぜひ体感していただきたい。

 

出口付近に90年代初頭のケーブルテレビの番組が流れていたのだけど、そこでちらっと見えた初期作品は、まだ具象作品で、それを見たとき「ああ、そもそも上手な人なんだな」と思った。

 

確かな筆力があって、切り取る眼を持っている人。

深く静かに感じとり、ダイナミックに、かつ繊細に表現する作家。

 

この感動、何か知ってる……。と、ひらめいた。

 

ピナ・バウシュ。

 

いや、これはカコちゃん独自のキーワードでして、つまりはコンテンポラリーダンスを見て、感動するのに限りなく近い、とひらめいたわけです。

 

カコちゃんは同級生は53歳・こともあろうに80kgオーバーの大人バレエ実践者です。

先日、バレエの発表会の打ち上げの席で、先生がおっしゃった。

 

「いや、自分はピナ・バウシュというか、コンテンポラリーみたいのを考えていたんですけどね」

 

マジか!

 

でもね、素人(先生ではなく、うちら大人バレエトレーニー)がコンテを踊るって、いかなる振付でもノリの悪い盆踊りにしかならんとですよ? ちなみに今回の発表会で、そのピナ・バウシュもどきは実現しなかった。

 

その疑問というか、自問自答のよーなものがあったからかもしれない。

 

艾沢詳子さんの作品は、心が打ち震えるような迫力のあるコンテンポラリーダンスのみたいだな、と。

 

つまり、クラシックバレエは豪華絢爛な衣装と装置、物語とオーケストラで感動に導くものだけど、コンテンポラリーダンスは、その舞踊の中に、見る人の体感や経験を呼び覚ますもので勝負する、という感じ。

 

……話が逸れちゃったな。

 

でも、こう「ぐっちゃぐちゃでようわからん」に収まらず、自分の中の「ことばにできないアレ」を慰撫されるような、不思議な感動がある展覧会でした。

 

いやもう、行ってよかった。

 

 

美術館入口すぐ、受付の真向かいの展示室にあった、ワークショップ作品。

 

 

 

 

カコちゃん、実はすずらんが大好き。

 

6/11(日)まで開催されているので、ぜひご覧になって。

 

パンダ

 

ここでひとつおさらい。

カコちゃんの「公式SNS」は2023年6月7日現在、このブログと、ついったと、のーとです。
小説作品はnoteとエブリスタでじっくり読めますので、よかったらどうぞ。


https://twitter.com/kako_PICNICA011

 

 

 

I'm sorry  Please forgive me   I love you    Thank you