この旅のレポートをお届けします。1泊2日の旅の、これは2日目。

そもそも『プールサイド小景』『夕べの雲』『貝がらと海の音』『うさぎのミミリー』等を遺した庄野潤三さんの暮らしたおうち、『夕べの雲』以降の舞台となった地を訪れようと思ったのがきっかけの旅でした。

 

しんみりと、文学に思いを馳せるような旅になるはずでしたが、友人David(仮)氏の登場により、うんことガーゴとリンゴンリンゴンと腹ぺこにまみれた、へっぽこ珍道中になったのは、まあ、安定のカコちゃんクオリティと申せましょう。

 

だがしかし。

 

庄野潤三さんの志に、カコちゃんは目を開いたような、真に小説的な旅になった、ということもお伝えし、この記事はあくまで「メモ」であることを記します。

 

 

「どうしちゃったの?」っつーくらい何度も目が覚めた。

実はこの景色、バルコニーに出て、身を乗り出すようにして撮ってます。

カコちゃんは景色がよいホテルではカーテンを閉めません。

大したことない景色でも開放感があれば、レースのカーテンを閉めるのみ。

 

明け方の景色が見たいなーと思い、その意識がカコちゃんを何度も目覚めさせたのだろうが、バルコニーの位置からは、どうがんばっても朝焼けが見えないことがわかりました。

 

詳細はホテルレポートでね。

 

っつーか、05:10には都内某所のDavid(仮)から、腹ぺこLINEが……。

 

 

 

朝食の模様はホテルレポでね。

 

ちなみにカコちゃんは07:10頃レストランについた。

したっけ、トドみたいなオッサンが、こともあろうにソファで寝てやがった!

席を移動しても寝てやがるので、車で寝るよう促した。

 

 

 

David(仮/カープファン)が「あ、ノムさん死んだ。マジか」と言った。

神宮球場のそばにいて、そんな知らせを聴くなんて、としみじみ思う。

 

 

はい。リピ決定です。

でも、日本青年館ホテルがダメ、ということではない。

あそこはカコちゃんにとって、パワスポ隣接宿泊施設だから。

 

 

どんなちっちゃいものを買っても送料が1,000円かかり、オープン戦や交流戦では売り切れてしまったり、売ってなかったりするので、やっぱり行っちゃいました。

それでも、ギリギリまで行くのを迷って。

「だちんこの協力」とゆーのは、駐禁の恐れと戦いながら、路駐で待っててもらったこと。ちなみにつば九郎店のオープンは10:30。ここを何時に出て、みたいなのも、もろもろ協力してくれたってわけ。どうも、ありがとう。

 

 

天井が開いたのは、このときくらいじゃないかな。

 

原宿の混雑(建国記念日的なイベント渋滞)を抜け、『1Q84』のオープニングを飾る246の三軒茶屋から東名? 首都高? とにかく高速道路で目の前に富士山を見ながらビューン! と、体感としては意外と早く「山の上の家」到着。

だが、急坂の一方通行分の幅しかない道をバックしまくりで、結局ちょっと太めの道で落っことしてもらう。

 

David(仮)は、腹ぺこ解消の旅へ。

 

 

 

 

現在、気持ちを消化中。

本当に、行ってよかったです。

 

 

来た道と逆が「Z坂」。

溢れる思いをダダ漏らしで、David(仮)が待機している場所まで、気持よく歩く。

 

 

着いたら寝てやがった。

何度ドアをノックしても、全体重をかけて車を揺らしても寝てやがった。

 

現実(でぶおやじ)と覚醒(山の上の家)をゆらゆらしながら、かつて住んでいた多摩区寺尾台に車を転がしてもらう。ものすごく懐かしかった。アパートはそのままあったけど、アパート名が全然変わってた。住んでるときも一度、○○荘から「メモリープレイス」に変わったんだった。

 

パンダ

 

カコちゃん、ホテルにて07:10からユーガでごじゃ~すな朝食を摂って以来、それなりに腹ぺこ。

 

方針を考えるも、ホントは東京都現代美術館で開催中だったミナ ペルホネン/皆川明 つづく

に行きたく、そのことも伝えたはずが、David(仮)ってば、「え? マジ? んな東京都横断ウルトラクイズみたいな移動、そりゃないっしょ」みたいなことで、「カコちゃんを生田か向ヶ丘遊園で落っことすか」とか言い出して、若干モメる。

 

知り合った頃、それはアラサーと呼ばれる20代後半の頃なら、ガチでムクれたカコちゃんだったろうが、既に銀婚式(注:恋愛・婚姻・肉体関係一切ありません)を迎える勢いのTHE 腐れ縁。「それも面白いのかもしれない」と、流れに身を任せてみることに。

 

 

モメながら車を転がしてCO2排出で環境を破壊し、無意味な時間を過ごすのもアレなんで、いちどローソンに駐車して、だちんこはうんこの旅へ。カコちゃんは車内でお留守番。

 

つまり、以下のLINEトークはうんこ中のオッサンがケツ丸出しで打ってるってところが味わい。

 

いらねーな、そんなの。

 

 

 

 

とゆーわけで、生田緑地に決定したものの、このLINEのやりとりのあたりでは「え~、生田緑地ぃぃぃぃ」くらいにしか思っていなかった。

 

そして少しずつ思い出していったのだった。

 

札幌に戻って、岡本太郎のなにがしかに触れたい、と思ったとき、南青山と「川崎」にある、と思って、「川崎」に行くことはなかろう、と思っていたこと。

 

ちなみに、結果として、どっちにもまだ行っていない。

南青山は日本青年館に泊まったら、たしかにいつでも行ける。何なら徒歩で。

 

 

んもー。

この旅では「リンゴンリンゴン」ノイローゼになりそうだった。

バックで車を動かすと、車中いっぱいにリンゴンリンゴン鳴るの。

そこに危険を知らせる警戒音が重なると、これまたイーってなるの。

 

興味がある方、「BMW バック 音」で検索して、2018年以降の「新」ってのが出てきたら、それ。お試しあれ。

 

まあでもカコちゃん、BMW持ってないし。

そもそも免許がなくて運転できないから、何の文句も言えない。

 

もう生田緑地だとゆーのに、David(仮)がトンチンカンを発揮して、休園中のバラ園、しかもそっちじゃねーし、っつー路地に迷い込んでしまい、対向車の軽トラに多大なる迷惑をかけたうえ、しまいにゃ運転手さんに「誘導するからさ!」と親切にされちゃったくらいにして。んもう!

 

 

プラネタリウムも見たかったな。

 

 

でも、David(仮)が「がーご」と呼ばれる爆睡目的で入場することは、もはや明白だったために、でぶおやじの爆音いびきなんか聴きたかねーや、と別行動。

 

 

まずは生田緑地そのものを堪能することにした。

 

 

 

タローから、メタセコイアの林を見下ろす。

 

 

 

こう見ると、フツーに木。

でも実物は、すっくと立って、端正です。

古代に紛れ込んだ感、ぷりたつ。

 

 

カコちゃん、結局渋いところで「日本民家園」を訪れた。

イオンカード提示で入場料100円引き。500円→400円。

 

 

これ、表入口のおうち。

 

 

こっちはカコちゃんが入った奥入口にあったおうち。

 

柳田國男宮田登な感じのおうちがたくさんあったよ。

 

どのおうちも厩(うまや/お馬さん部屋)は「マヤ」。カタカナなのね。

明治村とか江戸東京たてもの園、なんなら開拓の村とは違って、ほぼ茅葺き民家。

そんなのが20以上も配された庭園。

 

正気じゃねーな、と思うけど、よくぞやった! とも思う。

構想時は「アホか」と言われたことでしょう。

でも、トキやパンダみたいに、保護しないとどんどん消えちゃうんだろう。

 

んでもって、ここも「山の上の家」だなって思った。

 

 

あちこちでうんこ中断(おなかがゆるいわけじゃなくて、うんこが大量なだけのこと)を迎えるも、ちゃんと「空港まで送ってくよ」と宣言・実行するのはDavid(仮)の素晴らしい人徳。

 

だが、カコちゃんはどうしてもレインボーブリッジ経由で空港に入りたい。

東京旅行はそれを含めての東京旅行なので。

 

で、恒例のモメモメタイム。

 

つまりはレインボーブリッジを経由せずとも行ける場所にいるのに、何で遠回りせにゃアカンの? とゆーDavid(仮)の主張と、効率ではなく、エモーションと芸術なのだ、と主張する貧乏人カコちゃん。

 

ナビに向かって何度も「はねだくうこう!」「れいんぼーぶりっじ!」と叫んだりしいしい、結果的にDavid(仮)の負け。貧乏観光客カコちゃんの勝利。

 

レインボーブリッジぶっ飛ばす。

 

 

とぉきょぉたあ~わぁあ~か~らぁ~

つぅづぅいぃ~てるみぃちぃ~
カコはかんぜんにはしゃいでるのぉさぁ~
 
です。

 

 

David(仮)さんもはしゃいでおり(多分)さらには「先週札幌の35歳のお嬢さんとTOKYOデートを楽しんだ」なんとかさんが電話をかけてきて、一緒になってはしゃいでいた。

 

そのおかげで、第1ターミナルの駐車場方面に降りられず、こともあろうに出発ロビー方面から東京タワーに戻るルートを辿りやがったこのやろうナビはどうした! ナビはよぉ!

 

でも時間とお金と行動に支障がなかったら、ただのネタでしかない。

リムジンバスでは、まず経験できないからね、こんなポンチなチョンボは。

 

 

 

 

優しくてお金持ちで丸々としたDavid(仮)さまがごちそうしてくださるとのことで、うっかりステーキでガーリックライスをチョイスしちまう。

そういえば、まだうちらふたりのでぶが若くて、まだそんなに丸くなかった頃、旭ヶ丘の西友のそばのロイホにときどき行った。

 

なぜか。

 

David(仮)がパフェを食いたかったから。

記憶の捏造のような気もするけど、ひとりで2個食ってたような……。

 

生田緑地前にモメたときも、ものすごいパフェが食いたい(いちおー観光客に気は使ってくれている)とモメたのだった。あと羊肉と寿司。

 

北海道なら、全部あるのに。うまくて特別なヤーツが。

 

昔話はさておき、このとき身体が食べたかったのは、トマトとアボカドのオープンサンドみたいなやつでした。あと、パフェとゆーか、デザートがしょんぼりだった。

 

で、今、ロイホのサイトでメニューを確認したところ、この空港のロイホは、ロイホの簡易版みたいなもんやな。

 

明太子ポテトサラダはDavid(仮)のサイドオーダー。

この他に餃子も注文しやがったが、あまりのショックに撮影を忘れた。

David(仮)のメインオーダーは豚丼か何か。

 

でぶ生成のようすを目撃した気がした。

 

 

あんまり時間がなかったけど、デッキに上がる。

 

 

線香花火のポチみたいのは、月。

カコちゃんのへっぽこタブレットではこれが限界。

それでも肉眼では強烈にデカい、印象的な月だった。

 

 

もっと見ていたかったけど、David(仮)が飽きちゃって室内に戻ってしまい、そろそろおみやげ買って、搭乗口に行かなくてはならなかったので、戻った。

 

 

ちなみに優しい優しいDavid(仮)さんは、カコちゃんと老母マサコのために、おみやげまで買ってくださった! ねんりん家のバームクーヘン! しかもバレンタイン限定のヤーツ!

 

……David(仮)さんのご親切は本当にありがたいし、経済的勝者(カコちゃん比)だからまあアレだけど、過去生で何かやらかすとか、そういう後ろめたい何かがあるのではないか?

 

何から何まで、ありがとうDavid(仮)。

 

 

 

涙目になるほど飛行機は揺れた。

 

 

北海道は、心地よく寒かった。身体に馴染む寒さ。

 

 

もうちょっと時期がズレたら「山の上の家」の公開も危ぶまれたのじゃないかな、と思う。

12月のさとがえる東京旅行が体調のせいで消化不良だったことに始まり、すべてが神さまのような存在からのギフトのような、そんな旅だった。

 

 

次はホテルレポートです! お楽しみに!

 

I'm sorry Please forgive me   I love you   Thank you