旅の時間が好きだ。


旅に出ようと思い立つ瞬間も、


行き先に思いを馳せるのも、


今いる場所を、どうやって脱出しようか思い巡らせるときも。



乗り物に乗り込み「脱出成功」とピリオドを打つ瞬間も、


車窓に、いつもと違う景色が流れているのを眺めているのも、


ホテルの部屋で、夜を眺めるのも。



朝、ごはんのあとで、


窓の外の景色を眺めながら、


いつもよりていねいにハミガキをするのも。



ひとりで旭川の美術館に行き、


帰りの、夜のハイウェイバスの中で、思った。



旅する仕事がしてみたい。


ひとりハイウェイバスに乗り込んで、


街から街へと渡り歩く。


夜のハイウェイをひた走るバスに乗り、


夜のホテルに辿り着く。


荷物を置いて、靴を脱ぎ捨てる。


そして窓の外を眺める。


そういう日々を、過ごしてみたい。


そういう日々を、生きてみたい。



ここはつまり、そういう場所です。



以前、「PICNICA」というサイトで、


テキストを発表していました。


映画の感想・小説・日々のこと。


思うところあって、お休みすることにしました。



十分休んだ感じがしたので、起きることにしました。


起きたその日は、休日の朝、という感じもします。



ゆっくり、のんびり、過ごす朝です。




お付き合いいただければ、幸いです。



カコ@PICNICA011