息子に父親の存在感を
ちゃんと示せていなかった



友だちとの関わりを増やしたことで
息子は学校に行けるようになってきた


だが朝の通学バスに乗るのは嫌がり
毎日私か夫が学校まで送迎していた


それで学校に行けるならいくらでも
送っていこう
と私は思っていた


毎日繰り返していると
私が送った日より
夫が送った日のほうが
すんなりと
登校できている様子だった


私だとどうしても甘えが出てしまう
ことがあったのだ




学校に行き渋るようになり
先生から

男同士ということでやはり
父親との関係が大切になってくる
場面もある
お父さんの出番
かもしれませんね

という話をされたことがあった



私はいい機会だと思い
夫と毎日行くことを提案した

そのほうが私も時間を気にして
出勤しなくてよいし
夫のほうが会社に行く通り道だから
都合がいいと思った


息子は
「ママと一緒に行きたい」
と言う日もあったが
「ママ今日は行けないわー」
と言って聞き流すと素直に
夫と出掛けていった




夫は子供の面倒はよく見てくれる
だが決して子供の対応が
上手なわけではないと思う


平日は帰りが遅く接する時間も
少ないので自然と子ども達は
私に頼ったり
私の言うことは従うことが多かった


ちょっとしたことでも怒ったり
細かいことを注意したりするが
自分もそれができていない
ときがあるので
息子にそれをツッコまれる



息子は特に
夫に対して反抗的な面を
見せることがある




夫にとってそれはおもしろくない
ことなのだと思う
父親として威厳を保ちたい
という思いはあるのだと思う


私がもっと夫のことを立てるよう
サポートすればよいのだが
私にもそんな余裕はないし
むしろ
夫のことをないがしろ
にしていることも多々ある


それが子どもたちにも
伝わっているのかもしれない


私にもっと自分の時間や気持ちの
余裕があれば
夫が家長だという存在感を示せるよう
子どもたちにフォローできたかも
しれない