大人が子供の友だちを
奪ってはいけない


うちは田舎なので
近所の小学生は息子を含めて
6人しかいない


うちは両親が専業農家なので
家で仕事をしていることが多い
私は変則勤務なので
両親に子供達を任せている



近所の男の子達は
ヤンチャ

息子は大人しいわけではないが
その子達と比べると控えめな方





帰宅後に一緒に遊ぶこともあるが
勝手にいろいろな部屋に入っていったり
冷蔵庫を開けてみたり
外でも〝危ない!〟と
言われるような遊びばかりするので


子守りをしている母からすると
気が気ではないし
家に来ると騒々しくて
たまったものではないようだ


なので父も母も息子が一緒に
遊ぶことを嫌がる
息子にも今日は
遊ぶなと言うこともある





夏休みともなれば
畑へ連れ出したりして
家にいないようにする


息子は遊びたがることもあるが
遊ぶなと言われたり
遊んだあとに怒られることもあるので
遊ぶとダメなんだと
思うようになったのかもしれない


友だちから電話がくると
まず
「○○クンが今日遊べるかって?」
母や私に聞いてくる


私は内心
〝自分で決めればいいのに〟
と思うが家に父や母がいるときは
仕事の邪魔になることもあるので
「いいよ」と即答して
あげられない





学校に行けなくなってから
母が学校へ迎えに行ってくれるときも
あり母が先生と話していたときに

夏休み後の遊びや
友だち関係の変化

があると言っていたと聞いた



夏休み明け周りの友だちは
体も心も成長した面があって一学期とは
変わったところも多かったようだが

息子はそういった面であまり変わって
おらず周りに付いていけて
いないところがあるかもしれない
ということだった



私はそれを聞いて

家に帰ってからの
友だち関係

が頭に浮かんだ





私も不登校になったとき
あまり外に出たくなくて一人で
過ごすことが多かった
そのため友だち関係の変化や
友だちとの心の成長の違いを感じた


息子もきっと友だちとの関わりを
制限されていたことで
友だち面での成長を
妨げてしまったのだと思った


もっと友だちと
遊ばせなければ!


そう思った私はとにかく
近所の友だちと遊ばせるように
仕向けた



私がいるときは学校から帰ってから
遊んできな
というか遊んできて
といった感じで外に出した


今までは土日は家族で過ごす時間
と考えていたが
休み明けの月曜日に調子が上がる
ように日曜日にも遊ぶ機会を作った


息子があまり気乗りしていないときは
友だちが外で遊んでいるのが見えたら
夫に散歩してきてと頼んで
友だちと顔を合わせるようにした



だんだんと息子の表情が明るくなって
自分から今日は遊んでくる
と言うようになったし
友だちと会うのが
楽しくなった
ようだった



子供の成長には子ども同士の
時間が必要だと感じたが

子どもたちのことを
母に頼んでいる以上
母が大変な思いをしているのに
私も強くは言うことはできない


私が家にいることができれば
子供の友だち関係も
もっと違うのだろうと思った