マラソン大会の翌日。
昨日はアゲアゲにしたして
テンション上がってたから
今日から楽勝かな〜
安易に考えすぎていた。
いつも通り行きたくないと
始まった。
昨日の疲れがあったのかもしれない。
昨日がんばったんだから行こう!
息子を連れ出し学校まで送り届けた。
〝よし仕事に間に合うぞ〟
と思ったが
この日はなかなか私から
離れることができなかった。
私はここまで来たのだから
行って欲しかったし
昨日のがんばりがあるのだから
それくらいできるだろうと
思っていた。
そして
息子に寄り添いたいと思いながら
自分の出勤時間も
気になって少し粘った。
だが
息子はそれに反して段々と
児童玄関から遠ざかってしまう。
ついに校門から外に出てしまった。
私は仕事の時間が気になった。
「ママ仕事に遅れる!」
ふいに頭を過ったが
これを息子に言ってはいけないと
こらえた。
息子と私と先生の攻防は
30分以上続いた。
時計を持っていなかったが
もう始業に間に合わないと感じていた。
ここまで来たら
遅れてもいいから
付き合おう。
やっと腹をくくって先生に
会社に電話連絡を入れてきます
と伝え、電話した。
それからさらに30分は
三人で話した。というか
息子は黙りを決め込んでしまい
私と先生であれやこれや話しかけた。
最終的に先生が
今日は無理をしないほうがいいですね
ということで学校に入ることを
諦めた。
だが先生が
せっかく来てくれたし
お母さんも仕事の時間があるんだから
おばあちゃんに
迎えに来てもらいましょうか?
それまで私が一緒にここで
待ってます!
本当に優しい先生!
すぐに母に連絡して少しゆっくり
迎えに行ってくれるよう頼んだ。
すぐ対応してくれる母にも感謝。
母が迎えに行ったときには
先生と楽しそうに話していたようだ。
私は仕事に行き少し肩身が狭い
感じがした。
新しい部署の上司には
子供は待ったがきかないし
母親はあなた一人だからね
仕事辞める気ないんでしょ?
やさしい言葉なのか
それとも割りきれという意味なのか
複雑な思いがした。
会社員では子供の〝今〟に寄り添って
いくことはできないと思った。