アイスクリームの雲

アイスクリームの雲

北海道の大きな空で見た、アイスクリームをスプーンで削いだような雲。「あ~、そっくりだ~」などと考えてた私。
お母さんや奥さん以外の部分の私の「思うこと」を書くブログ。

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楽しかった美瑛のドライブが終わり、私たちは、美瑛のユースへ。

当時から、食事の評判が良く、ユースの低料金で、結構お洒落なコース料理っぽいのが出る、とのことだったが、私たちが予約した時は、

「泊れますが、夕食は予約がいっぱいです。」

「?????!!!!!!!!


そんなことあります?

普通、泊まる人全員に、食事出すキャパ、あるんじゃあ???


いやいや、これがユースです。

基本、「安く泊まる」がメインですから・・・・・・。

残念ですが、食事無で予約。

チェックイン時には、調理場からいい匂いが・・・・・・・。

そして私たちは、コンビニ弁当!なく

まあ、「セイコーマート」っていうご当地コンビニも楽しかったですけど。


そして、美瑛のユースで思ったことは、

「なんでこんなに、部屋の照明が暗いのか!?」

本当にびっくりするくらい暗かった。


荷物の整理もままならない。

「女性限定の相部屋で、こんなムーディーにする必要ある???(-゛-)ため息

そう言う私に、Tちゃんが可笑しそうに、「うふふふ。ホントだね、何も見えない。・・・うふふふふ。」と笑うから、二人で、リュックを手探りしながら、ケラケラ笑ってしまった。


今は改善されてるのかな?


そして朝。快晴太陽

今日もいいことありそうだ~~~音譜


そして、カヌーをするために、「ガイドの山小屋」へ。


(今そこでは、カヌーは、やっていないようですね。当時、数も少なかったツアーガイドも、今ではだいぶ増えたし、自然環境の変化もあり、それに伴って、業務形態、ツアー内容もだいぶ変わったようです。)


「あ!あれだね!」目的の建物が見えて、テンションが上がった時、

近くのライダーハウスの前から、聞き覚えのある声が・・・・。


「あれ!? 昨日の・・・・おはよう音譜 ガイドの山小屋、行くの~? 何するの?」


信じられないが、昨日のアイツに出くわした・・・。

あーーー。。。。ムムム これはこれは・・・・・・、こんなこともあるんですね・・・ムムム(心の声)


「あー・・・・カヌー、やるんです・・・・。」


「え~、そうなの~? 僕もやろうか迷ってたんだよね~。あ~、でもどうしよっかな~、他にも行きたいところ、あるんだよね~・・・。残りの時間もないしな~~~カヌー、どうかな~、俺って、いろいろやりたい人だからね~」


爆弾ドクロドクロドクロむかっ

・・・・・・耐えろ、アイス。 そうだ、こんなの旅の挨拶だ、なんてことない。


「そうですか~、迷われてるなら、そちらへ行ったらどうですか?カヌーは予約がいっぱいかもしれませんし、時間も結構食いますよ?」 耐えた!ぐっじょぶ 大人だ!


「え~でも~、カヌーもやりたかったんだよね~。どうしようかな~、でも俺って、アクティブなのが好き、っていうか~、カヌーって、物足りないかな~。でも、ゆっくり川下りもいいかもしれないしー・・・・・」


延々と続く話。これ、私達、聞かないといけませんか?

こっちは予約してて、もう遅刻しそうだし、あなたの「物足りない」とか、知らん!


「あのっ!私達、行かないといけないんで。迷ってるなら、ほんと辞めたほうがいいですよ。」

「あー、じゃあ、話だけ聞いてからにしようかな。」


・・・・なぜそうなる?ムムム 辞めたら? って言いましたけど?


何故かついてくる武井モドキ。

受付でも、武井モドキの、「俺様中心トーク」は続く。


「え?空きがあるの!? でもな~、どうしよっかな~、でも俺って、準備とか時間かかるタイプじゃん?今から、ライダーハウス帰って、荷物とか準備して~・・・・・」


「スタートのお時間も迫ってますし、次の時間のツアーもございますが?」


「あーでもやるなら、早い方がいいって言うか・・・・、時間がもったいないし・・・・、でも俺って準備が時間かかるタイプだから、どうしよっかな~、っていうか・・・・。」


エンドレスな、俺様トークにうんざりしたのか、受付の人が私に、「あの、お友達ですか?」

「いえ! そういうわけじゃないです。そこで会っただけで。」思わず、首を横に振る私。


「あの、どうされますか?他のお客様の、スタートが遅れますので・・・。苦笑

「でも俺って、ほら、準備が・・・・・・」と武井モドキが私を見る・・・。


・・・・限界・・・爆弾

「うだうだ言ってる間に、準備するなり、辞めるなり、決めたほうが早いと思いますけどっムップンプン!!


「・・・じゃあ、やろうかなあ~♪

・・・なぜそうなる? 周りの空気、伝わらんか?


まあまあ、落ち着け、アイス。あいつとは違う船だ。私はTちゃんと。

癒しの女神、Tちゃんが居れば、今日も楽しくやれるわ~。


アイツと組むのは、とてもおっとりした、穏やかな大学生ラガーマン。

笑顔がとっても優しそう。声が、のんびりしてて、ちょっと、Tちゃんの話し方に似ていた。


あーほのぼの~ほっこり 

3人で話してたら、心がすっかり、ほんわかした。

そこへ、あいつが戻ってくる。ムムム ま、いいんだけど。


美瑛川のカヌーは、のんびりとして、明るく陽が差し、素敵だった。鳥の声。木々の葉の音。

ガイドさんは、若い女性だった。高い、可愛らしい声で、「とっても気持ちが良いですよね~

♪」と、私たちの気分を盛り上げてくれた。


事前の説明で、カヌーがひっくり返ることは、めったにない、と言われたけど、私たちは見事にひっくり返った。たいして、特別バランスを崩すようなことをしたわけじゃないけど、見事に、「沈」。


まあ、水深は膝ぐらいだったし、ガイドさんは、呑気に可愛い声で「え~、びっくり~! すごーい、私も経験ない~。これもいい思い出ですね!」とか言うし。お互いのびちょびちょのズボンを見て、Tちゃんと二人で、ゲラゲラ笑った。


カヌーはとても楽しかった。


「山小屋」へ戻り、着替えを済ませると、武井もどきは、もう居なかった。

ラガーマンとTちゃんとまた少し話した。


「あの人、ちょっと変わってませんでした?」と、私。

「あーーーー。苦笑・・・・・・ちょっとね~。」と、声を揃え、同じように苦笑いする、癒し系の二人。


やっぱり少し似てる。

ほんわかした二人と話してたら、また、楽しい気持ちが戻ってきた。


どこに行くか、何をするか、もとても大事だけれど、

「誰とするか」、も、非常に重要、というお話。


そして、一人旅は、決してワガママ気ままな旅ではなく、一人だからこそ、周りへの気遣いや、感謝が必要だと思う。


一人旅は、周りの人に助けてもらうことがとても多いし、気を抜くと迷惑かけることもあるし、何より、楽しい思い出になるかどうかは、たまたま一緒になった人がどんな人かで決まる。


そうなると、自分も、「あの人と一緒でヨカッタ」と思ってもらえる人でありたい、と思うようになって、人の事を考えるようになる。


それが、一人旅の「優しさ連鎖」ではないでしょうか。