攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL

 

 通称、攻殻。他映画やアニメ、外漫画と区別のために原作漫画とも呼ばれる。

初出は1989年の今はなき、ヤングマガジン海賊版。
近未来SFC漫画の金字塔。

一応他作品のアップルシードと世界感はつながっており、100年前のお話。

 

 作者の士郎正宗は六甲の某高校の先生。

これだけ理系的考察多数なのに美術の先生という異色の経歴。

パソコン通信しかなかった時代に、ここまで緻密でリアルな電脳世界を予言。

 

光学迷彩、電脳、ゴーストハック、攻性防壁

 

など、30年経っても今でも使われてるネット用語多数。

 

 戦闘描写も細かく、特殊部隊の所作などが至るところに満載。

突入作戦中に自分部隊の取り巻く環境、所属、背景や命令系統の予想をして対応をする情報戦も同時展開。

 

 世界的に有名な真面目キャラばっかりの押井版攻殻やSCO攻殻と違って、草薙少佐、バトーさん、トグサくんとみんな結構ギャグテイスト。

昔あったゲームのPS版攻殻機動隊のアニメーション動画が原作漫画に近い作りでした。

見たい人はようつべとか探してみてください。

 

 漫画中で欄外で説明される詳細がまた読み応えがあり、色んな専門知識がつくこと請け合い。

この漫画一冊読み切るだけで、外のSF作品に対する考え方も変わってくる

そんな一冊。

 

「俗悪メディアに洗脳されながら種(ギム)をまかずに実(フクシ)を食べる事か?

 興進国を犠牲にして. 

お前にだってゴーストがあるだろ脳だってついている電脳にもアクセスできる. 未来を創れ.」

 

 孤児の子供に向かって言うセリフじゃないですね。

でも大事なことよね、コレ。

 

 1度読んだだけじゃ絶対理解不能。

何度も読み返して、理解できたときの喜びは異常w

いやぁ、ホント今の若い人に読んでほしいですね。

勿論未読の人にも

 

その他お勉強になる一覧

おやつでないのはずるいやつがいるから

射的がしたけりゃ射程距離がうんと長い超小型巡航ミサイルでゾウでも撃ちなさい

まず金と女を調べろ

死体は黒幕や情報源を吐かない

矢野の口座は金塊1個分膨れる

盗難車の轢き逃げは足が付きにくい

現代科学では生命を定義できない

30分経って戻らなければどっかの研究機関に放り込まれる

消費優先の生活こそが貧困国に対する暴力

 

この漫画がここを読んでくれたアナタにとって、実のリアル時間になってくれたら嬉しいなぁ。

 

ほなまたw