まさか

 有愛きいさんのご遺族が川人弁護士に依頼して、宝塚歌劇団と闘う決意をされた時に、私はご両親は在団中のもう一人の娘である一禾あおさんの事をどう思っているのだろうと思いました。けれども、川人弁護士が会見でご両親と妹の依頼だという事を明かされた時に、まさか!在団中のタカラジェンヌが劇団と対立する事を選ぶなんて!と驚き、その後で、それだけの覚悟を持って姉の名誉と尊厳を取り戻す強い意志を持っていたのか!と改めて驚いたのです。
 

誹謗中傷

 一禾さんに対するSNSの誹謗中傷、それだけでなく、対立することになった劇団からも辛い扱いを受けてきたと思います。中々、進まない話し合い。届かない思い。誠意のない劇団の態度にどれだけの辛い思いをされてきたか。一禾さんの悲痛な思いが込められた手紙までも、あの弁護士に唆されて書かされたという人達もいて、劇団やパワハラ加害者達がパワハラを認めて、謝罪するまでの間、どんなに苦しかったかと思うと胸が詰まります。
 
 一禾さんは自分の事よりも、姉の為に劇団と対立する道を選んだ。その覚悟がどれだけのものか、どれだけ辛いものか、誹謗中傷する人達には分からないんだなって思いました。
 

好きだったものに裏切られる

 好きなもの、好きな人に裏切らることほど悲しい事はないと思います。一禾あおさんは退団され、今、どのように過ごされているのか分かりません。心は深く傷つき、回復するまでに何年もかかってしまう。私はそれがとても心配です。悲しみが消える事はないと思いますが、少しでも心の傷が癒され、穏やかな優しい日常を送られている事を心より祈っています。