恩田陸の「図書館の森」 | かきっぱなし!

かきっぱなし!

大学生の嵐のような毎日。

・・・自分の生活をありのままに、たくさん書きます。

図書室の海/恩田 陸


恩田陸の短編をまとめたもの。

「六番目の小夜子」「夜のピクニック」の予告編が

収録されていて、

ものすごく読みやすかった。


でも、経験不足のせいか、

読解力が足りないのか、

よくわからないものも、いくつか・・・。

そいうものに出会うと、

なんと表現していいのかわかんないけど、

夢を見てるみたいな、

ちょっと短くて、意味のわかんない映画を見せられた気分。

消化不良って気がする。


でも、恩田陸すごっ!っていうのもあった。


一番良かったのは、「国境の南」。

大学生のときに、友達と良く来ていた喫茶店を訪れる男。

過去の記憶と、彼のするどい洞察力で

物語がぐいぐい進んでいく。

最後のオチもきれいで、本当によくまとまっている話だった。


それから「茶色の小壜」も、

キャラクターがうまく作られていて、

引き込まれる内容だった。


恩田陸って、

なんか不思議。


一つひとつの作品が、

まったく別の人によって書かれたかのような

印象を受ける。


きっとそれが狙いなんだろうけど。

うまいな~。