恩田陸の短編をまとめたもの。
「六番目の小夜子」「夜のピクニック」の予告編が
収録されていて、
ものすごく読みやすかった。
でも、経験不足のせいか、
読解力が足りないのか、
よくわからないものも、いくつか・・・。
そいうものに出会うと、
なんと表現していいのかわかんないけど、
夢を見てるみたいな、
ちょっと短くて、意味のわかんない映画を見せられた気分。
消化不良って気がする。
でも、恩田陸すごっ!っていうのもあった。
一番良かったのは、「国境の南」。
大学生のときに、友達と良く来ていた喫茶店を訪れる男。
過去の記憶と、彼のするどい洞察力で
物語がぐいぐい進んでいく。
最後のオチもきれいで、本当によくまとまっている話だった。
それから「茶色の小壜」も、
キャラクターがうまく作られていて、
引き込まれる内容だった。
恩田陸って、
なんか不思議。
一つひとつの作品が、
まったく別の人によって書かれたかのような
印象を受ける。
きっとそれが狙いなんだろうけど。
うまいな~。