- しあわせのねだん/角田 光代
- 今日、読み終わった本。
何がいいって、おばさんくさいところ。
ちょっと理屈っぽいところ。
それがまったく嫌な意味でなく、ものすごく面白いという意味で。
ミステリの森博嗣が、
「自分が小説を書いているのは、読者がそこに価値を見出すからだ」
というようなことを言っていたけど、
まさしく角田光代こそ文章に価値のある作家だと思う。
ちょっと値段が張るような本でも、
角田光代が書いたって知ったら、
昼のご飯を安めにして
本を買おうかな?と思うようなかんじ。
お母さんとの思い出を書いた「記憶 9800×2」と、
「コーヒー2.80NZドル、ヤムヌア(牛肉サラダ)ごはんつき 8NZドル」が
面白かった。
エコノミカル・パレスを読んだあとだから、
よけいに面白く感じたのかも?