同じ内分泌性勃起不全ですが.次に紹介するのは、「下垂体腫瘍」があるために勃起不全を引き起こしたケースです。

Kさん(34歳)は勃起不全 の訴えで、受診されました。聞くと、最近は1回も勃起しなくなったというのです。そこで検査値を見ると、プロラクチンの値が異常に高値を示していました。下垂体腫瘍の疑いがあるため、CT(コンピュータ断層撮影)で調べると亙やはり下垂体腫瘍が発見されました。

下垂体腫瘍は良性であることが多いので、予術によって摘出すれば、勃起機能は回復します。ただ、小さな腫瘍の場合には、プロラクチンの分泌を抑えるメシル酸プロモクリプチン製剤で治療する場合があります。しかしKさんの場合は、かなり大きな腫瘍でしたから、手術で取るしかありません。

下垂体腫瘍の手術は泌尿器科ではなく、脳外科の専門医が行います。Kさんの場合は、自宅近くの医療機関の脳外科で手術を受けました。幸い腫瘍.は良性で手術も無事成功しました。ただ、大きな腫瘍だったこともあり、念のために、メシル酸プロモクリプチン製剤をのみ続けていました。手術後のKさんの性機能の状態ですが、まったくできなかった初診時などと比べると、かなり改善してきたようで、5回のセックスのうち4回はできるようになったということでした。

なお、下垂体腫瘍の患者さんの場合、男性ホルモンの値が低ドすることがあり、性欲 、勃起機能、射精機能を回復させるために、男性ホルモン補充療法を行うこともあります。