喫茶店のモーニングサービスというと名古屋が知られているようですが、じつはモーニング発祥の地は広島です。
広島市の中心部からほど近い中区大手町5丁目に、昭和の雰囲気を今なお色濃く漂わせている鷹野橋商店街があります。
その商店街の一角にある、1951(昭和26)年開業の「ルーエぶらじる」という喫茶店が、1956(昭和31)年にモーニングサービスを始めたといいます。
朝7時から10時半までがモーニングサービスで、5種類のメニューから選べます。
店頭にはお店で焼かれたパンが並びます。
日本で初めての喫茶店は、1911(明治44)年に現在の東京・銀座にオープンした「カフェー・プランタン」です。
開業したのは画家の松山省三という人で、松山氏の父親は広島藩主の浅野氏に仕えていた小姓だったそうです。
もともと画家志望の松山氏は東京美術学校(現在の東京芸術大学)で学んだあと、いったん広島に戻ってきますが、その後再び上京します。
経済的な事情もあり絵の勉強を断念した松山氏は、そうした世界の人たちが集まれるサロンのような場としてカフェを開きました。
開店してしばらくの間は会員制のカフェで、森鴎外や永井荷風、谷崎潤一郎、北原白秋、黒田清輝など錚々たる人物が会員だったそうです。