わりとおとなしい動物は、今日はお友達とお別れをしてきたよ。カラオケに行ったよ。わりとおとなしい動物は、大槻ケンヂをたくさん歌ったよ。無理をし過ぎて喉がいたいよ。
わりとおとなしい動物は、4月から遠くに行くから、なかなか会えなくなるよ。だから今日は思いっきり楽しんだよ。思い出ができてホントによかったよ
わりとおとなしい動物の、昨夜の夢は幸せなものだったよ。わりとおとなしい動物が、綺麗な谷に飛び込んでいく夢だったよ。どんどん綺麗な谷を落ちていったよ。だんだん辺りが暗くなっていったよ。白い兎が追いかけて来てくれたよ。白い兎はわりとおとなしい動物を背中に乗せて飛んだよ。辺りがだんだん明るくなったよ。わりとおとなしい動物は大きな空を飛んだよ。白い兎といっしょに青い空を飛んだよ。わりとおとなしい動物は幸せだったよ。いつまでも飛んでいたいと思ったよ。
わりとおとなしい動物は、今日はなにもしなかったよ。ホントになにもしなかったよ。やらなきゃいけないことはたくさんあったけど、全部してないよ。胸のところで鉄の球がゴロゴロしてて息をするのがたいへんだったから、なんにもしてないよ。
ずっと横になって、天井を見ていたよ。
途中で天井の木目が目玉に見えて怖くて泣いたよ。
うつ伏せになって目を閉じたよ。よけい怖くてもっと泣いたよ。
いつの間にか寝ていたよ。
赤いお爺さんが、わりとおとなしい動物を怒鳴っていたよ。「ワガママばかり言うなあ!!」って怒鳴っていたよ。わりとおとなしい動物はなんで怒鳴られるのかわからないから困って泣きたくなったよ。わりとおとなしい動物は逃げたよ。赤いお爺さんは追いかけて来て怒鳴り続けたよ。前からは青いお爺さんが泣きながら走ってきたよ。わりとおとなしい動物は逃げたよ。茶色いお爺さんがぼんやり来たよ。黄色いお爺さんが笑いながら来たよ。いろんな色のお爺さんが来たよ。うるさかったよ。わりとおとなしい動物は、泣きながら逃げたよ。怖くて怖くて、泣きながら逃げたよ。
気がつくと、枕がびしょびしょだったよ。鉄の球がちょっと小さくなったよ。
なんにも食べてないからお腹がすいたよ。焼きそばを食べるよ。

明日は友達とお別れしてくるよ。