11月26日こんにちは、バードスタッフ石山です。
先日雨が降ってから、気温が上がり、日中はポカポカ陽気が続いていますね。
鳥たちも、過ごしやすいようで、食欲がいつにも増してあるようです。
さて今日は、水辺の鳥ふれあい広場から大きな木の不思議な穴についてご紹介します。
水辺のふれあい広場に入ると、以前とは違う立派な樹木が現れたことにお気づきでしょうか?
最近姉妹園の加茂荘から、育てていた立派な樹木を、ここの水辺の鳥ふれあい広場に置くことになりました。
今までの木の大きさとは、比べ物にならないほどの大きさなんです。
この樹木が入ってから、木の周りでお客様や鳥たちが集まって来て、以前よりくつろぐ姿が見られるようになりました。
この樹木が来てから数日後、スタッフがふと木の鉢に異変が起きていることに気づきました。
鉢の土に数箇所ポツポツと、穴が空き始めたんです!
始めてみるこの穴の出現に、なぜ?なのかさっぱり思い当たるふしがありません。
直径1cmほどの穴で、深さは10cm~15cmほどでした。
何かの昆虫がが開けた穴なのか、それとも鳥が掘った穴なのか、スタッフが考えていると・・・。
トキがやってきて、鉢の上に乗りウロウロし始めました、そして鉢の中をつつき始めました!!
この穴を空けたのはトキたちだったんですね!1羽がつつき出すと、後から別のトキも現れて、地面をつつき出しました。どの鳥も夢中で穴掘りを始めました。
なぜこのような行動をトキはとるのか不思議に思うかもしれませんが、トキたちは、細くて長いクチバシをしていますね。このクチバシの先はとても敏感で、水辺の湿地帯など、地面をつついて穴を掘り、出てきた昆虫や、かえる、ザリガニを採って食べるのに適しているからなんです。
トキたちが夢中でつつくのでこのように周りの土が無くなり、段差が出来てしまいました。この樹木はトキたちの憩いの場であり、遊び場にもなっているようですね。
クラハシコウのモロさんも近づいてきました。
体長150センチあるモロと並ぶと、どれだけ大きくてりっぱな樹木か分かりますね。
ここまで大きくなるのに、大事に加茂荘の温室で育てられました。
モロ:「おっ!ここに、何かいるぞ!」
クラハシコウのモロさんも、この鉢の土に興味を持ったようで、つつく姿が見られました。
樹木が来たことで、トキたちやクラハシコウのごはん探しの習性を垣間見ることができましたね。
このトキのクチバシは細くて、細かい動きができるのは、柔らかい土の中にいる生物を探すのに適した形をしているからだったんですね、自然界での餌さがしの風景も、こうして見ることができました。
皆様もご来園の際に、このトキたちの行動に、注目してみてくださいね!
掛川花鳥園 公式ブログも併せてご覧ください。
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