一昨日(21日)、
熱田区神宮二丁目10(うなぎ「蓬莱軒」神宮南門店の右隣り)にある
林桐葉宅跡を訪ねる。
私は、尾張の俳人が詠んだ句の短冊収集を趣味として楽しんでいます。
芭蕉の友人であり門人でもある林桐葉七左衛門に関心あり。
(林桐葉の句の短冊は持っていません)
林桐葉宅跡について
(注)
『野ざらし紀行』(のざらしきこう)は、江戸時代中期の俳諧師松尾芭蕉の紀行文。
貞享元年(1684年)秋の8月から翌年4月にかけて、芭蕉が門人の千里とともに出身地でもある伊賀上野への旅を記した俳諧紀行文。
その後、文章に重きを置いた「笈の小文」を経て句文が融合した「おくのほそ道」へと発展する。
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林桐葉宅跡です(左はうなぎ「蓬莱軒」神宮南門店
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上記の芭蕉の句意について
野ざらしを覚悟の旅も大詰めを迎えた。
ここでしばらく休んでいこう。旅の命綱であった草鞋も笠もこの海に捨てて。
12月、熱田での、夕闇に舟を浮かべての作。
海暮れてというから既に視界は失われている。
夕闇につつまれて見えない空間から伝搬してくる鴨の声を、「白し」と色で表現した感覚はさすが。
「ほのかな」とは暮れなずむ暮色の表現でもあるのだろう。
叙情性をたっぷり含んだ芭蕉秀句の一つ。