「にゃぁ!にゃぁ…みぅぅ~!」
ダメだ。いくら叫んでも
私の口から発されるのは猫の声だけ。
あいりに気付いて貰えなかったら
私……どうなるんだろう。
「……ねぇ、」
俯いていたら聞こえてきたのは
大好きなあの人の声。
「……みぅ?」
見上げたとたん、体が宙に浮いた。
いつの間にか私は
あいりに抱き上げられたみたい。
「キミって、なんだか軽いね。
顔がちゅりににてるし。」
!!!あいり!!
違う……!!この子猫は私なの!!
気付いてよ……!
じたばたと暴れてみるが、あいりは
ニッコリ笑うだけで。
諦めて不意に暴れるのをやめると、
あいりが話しかけてきた。
「ねぇ、」
「……にゃ?」
「キミさ、今日うちに来ない?」
まさかの!!?
あいりの家にお泊まりですか。
やっぱ猫になっても嬉しいことは嬉しい。
「!!みゃぁ!にゃぁん!」
必死に肯定のリアクションをすると、
あいりはそっかって笑って
頭をなでなでしてくれた。
うん、猫も…いいかもな。
