以下<<<<失踪日記2 アル中病棟 吾妻ひでお(著)から引用>>>

・アルコール依存症者は酩酊することで自己を拡大し「万能感」「合体感(他人と自分の区別がなくなる)」などの誇大傾向、いわゆるパワー幻想にとらえられその陶酔感(=薬因性オーガズム)から逃げられなくなってしまいます。

 

 

・退行状態(子供返り)になった時の多幸感が忘れられず同じことを繰り返すようになるんですね それが精神的依存になり やがて身体的依存にまで進行します

 

・ではなぜ依存症者は陶酔感を求めるのか 

表面(現実)への不安感・空虚感を否認するためです

 

現実生活での不安・淋しさ・怒り・抑うつ等に直面して自分が壊れてしまうのを防ごうと自己防衛しているわけです

 

 

・不安や空虚感にとらわれる要因は人それぞれ多種多様です

一因に幼児期の精神的外傷(出ましたトラウマ)があるといわれています

 

幼児期の拒絶体験(放置・見捨てられ・愛情の拒絶)過保護(芝生的母子関係)早すぎる責任分担(長男・長女)

これらの体験から過剰な依存欲求を持つ性格が生まれてくるわけです

100%以上の愛情を他人に求めてしまう

 

 

なにかと「退屈だ退屈だ」と言ってる人は一人で楽しむことが出来ない

自己愛(自立)が育っていない人です

 

過剰な依存欲求を他人に向けると当然拒絶されます。

 

 

・依存症には過剰適応的性格の人が多いとされています

がんばりすぎる

頑固すぎる

高望みしすぎる

割り切りすぎる

惚れ込みすぎる

 中庸がない 独自性にこだわりすぎないのが大事

 

 

 

(いろいろな良い感情、考え)

 

というような感情の高揚も1~2か月で消えまたもとの依存的感情生活に戻ってしまうのが普通です 断酒への道は遠いがんばってください

 

 

 

(アル中病棟に)、

入院後2か月ともなると教育プログラムによって「断酒か死か」という考えに

洗脳されていたので あまり断酒欲求は起きなくなっていた 

本当に悩まされるのは退院後 半年、1年後たってからだ

 

 

 

 

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朝6時起き

夕飯18時

20:30薬の時間

21:30消灯