最近、世界情勢の不安定さがニュースを賑わせていますが、実はその影響が私たちの身近な「介護の現場」にも忍び寄っています。



​先日、ある利用者さんとお話ししていた際、驚きの事実を耳にしました。介護保険を利用して住宅改修を行おうとしたところ、「シンナー不足」の影響で工事がなかなか進まなかったというのです。
​「えっ、そんなところまで?」と思われるかもしれませんが、今、リハビリの現場ではこうした「材料不足」による工期の遅れが現実のものとなっています。

​「いつか」ではなく「今」勧める理由
​私たちリハビリ職が住宅改修を提案するとき、それは決して「工事をして儲けよう」と思っているからではありません(笑)
​正直なところ、多くのリハビリ職にとって、住宅改修の提案は直接的な利益には繋がらないことがほとんどです。むしろ、書類作成や調整などの手間を考えれば、「純粋に利用者さんの生活を良くしたい」という想いだけで動いているといっても過言ではありません。
​そんな私たちが「早めに改修しましょう」とお伝えするのには、明確な理由があります。

​身体状況の変化は予測できない
介護度はある日突然、急激に上がることがあります。「まだ大丈夫」と思っていても、転倒一つで生活環境がガラリと変わってしまうのが現実です。

​「やりたい時にできない」リスク
今の世界情勢では、いざ「工事をお願いしよう」と決断しても、今回のような材料不足で数ヶ月待ち……という事態が起こり得ます。
​悩んでいる間に「環境」が変わってしまう
​「まだ自分には早いかな?」「本当に必要かな?」と悩むお気持ちはよくわかります。
​しかし、材料不足という外的要因がある今、その「悩み中」の期間に、さらに工事が遅れるリスクが重なってしまいます。リハビリ職が住宅改修を勧めるのは、利用者さんの「安全な生活」を一日でも早く、確実に確保したいからこそ。
​「あの時やっておけばよかった」と後悔する前に、プロが提案するタイミングをぜひ前向きに捉えていただきたいなと思います。

また最近は材料不足だけでなく、制度の面でも『以前は通っていたような配慮』が難しくなっているのを感じます。
​例えば、お部屋の雰囲気に合わせた木のフローリング風の仕上げ。以前なら認められていたような細かな配慮も、最近は『最低限の機能があればいい』と役所の審査が厳しくなり、却下されてしまうケースがあるんです。
​私たちリハ職としては、安全なのはもちろん、その方が『自分の家』として愛着を持てる仕上がりにしたい。でも、制度の壁でそれが叶わない……。
​だからこそ、改修を考える際は『何ができて、何ができないのか』を、私たち専門職やケアマネジャーと一緒に、早めに、そして慎重に作戦を立てていくことが大切なんです

住宅改修は、ただの手すり一本、段差解消一つかもしれませんが、それが「住み慣れた家で過ごし続けられるかどうか」の分かれ道になることもあります。
もし今、担当のリハビリ職から提案を受けて悩まれている方がいれば、ぜひ「早めの決断」を検討してみてください。私たちは、あなたが安心して過ごせる環境づくりを、全力でサポートしますよ!