……
歌ってしまった…
やんよやんよを…
俺は歌ってしまった…
ただ助かりたいが為に自我とプライドを捨て私は歌ってしまったのだ
隣を見ると蛇足が人間の形をしただけの人形の様にただ呆然と立っている
一個人が集団になった所で国という大きな力に勝つ事なんて到底出来ないと分かっただけ良かったのかもしれない、今後はこんな無謀な事をやろうなんて思う奴は少なからず今日参加した歌い手からは出てこないだろう
その方がいい
実況させ撮っていれば普通の暮らしが出来るんだから
俺は蛇足を公園の家と呼ぶにはほど遠いダンボールの中へ送り届け家路に着くため歩きだした
暗い夜道を今日起こった事を無理にでも忘れようとし俯きながら歩いてると
ドンッ！！
人にぶつかってしまった
「すみませんでした」
とっさに俺は謝った
「痛いですわぁ～、もっと猛省してもらわんとぉ」
その声、その口調、独特な語意聞き覚えがある…
俺はとっさに顔を上げた
「もこうですわぁ～」
こいつがもこうか
昔歌い手時代散々訳の分からない顔文字で荒らされたのは今でも鮮明に覚えている
すると急に後ろから肩を叩かれた
振り替えるとオシャレな服に身を包み顔は何が可笑しいのか少しにやけた表情の男が立っていた
「兄上って言いますはじめまんこ＾＾」
…
初対面でかなりディープな下ネタを言われ少し引いてしまった…
兄上はたじろく私を気にせず話を続けた
「もこう先生と俺は貴方を探してました、俺たちは実況者でもありますが歌うたいでもあります」
歌うたい…？
聞いたことが無い
そんな表情を読んだのかもこうが
「まぁ歌い手と同じようなもんですわぁ」
なるほど、こいつらが勝手に歌い手と差別化をはかるために付けた名前か
兄上がにやけながら話の続きを喋りだした
「俺たちは実況も好きだけど歌も好き、だから今の世界の流れがどうしても肌に合わない、ぽこたも実況をやってるて聞いたけどホントは歌いたいんじゃないの？」
俺は迷う事無く「はい」と答えた
「そうだろうと思った＾＾」
にやけ顔の兄上は脇に抱えていたバックから見た事ないほどの札束を取り出した
「これさぁ５０００万ほどあるんだけど、ぽこたにあげるよ」
！！！
全然意味が分からない明らかに裏があるのは間違いない
兄上は話を続けた
「もちろんタダじゃないよ俺たちの計画に参加してほしい、ただ計画の詳細は残念だけどぽこたには教えられない、ぽこたはとにかく実況者として１０万再生を越える動画を投稿してほしい＾＾」
１０万再生！！！
無理に決まっている
今や実況者は日本だけでも３０００万人はいると言われているその中で伸びてる奴なんてほとんどが古参
新参の俺が入り込むなんて到底出来っこない
「出来ないって思ったでしょ？この金使えば出来るよ＾＾１０万再生いくまで自演宣伝に使って余った金は好きに使っていいから＾＾」
確かにこれだけの金があれば１０万再生ぐらい容易いかもしれない
ただこいつらの目的はなんだ…？
「有名実況者は過疎なんかとは絡んではくれない、とにかくぽこたには有名実況者になってもらいたい＾＾」
まぁ現状再生数一桁の俺とは有名実況者どころか過疎実況者も寄ってこないだろう
「ぽこた知ってる？実況で１０万再生以上出した実況者に与えられる特権」
それくらい知っている
ニコニコ動画原宿でのユーザー生放送の権限が与えられる
「よく知ってるね＾＾ぽこたにはこの権限を獲得してもらいニコニコ動画原宿にて有名実況者をゲストに向かえユーザー生放送を行ってほしい＾＾これにどんな意図があるかはぽこたには教えられないけどね」
「秘密ですわぁ～」
もこうが久しぶりに喋った
それよりもし１０万再生行かなかったら俺はどうなってしまうんだろうか…
殺されるのかな…
「大丈夫＾＾１０万再生行かなくてもペナルティはないよ＾＾ただ言われた通りの事をせず金だけ持って逃げたりしたら必ず見つけ出すからね＾＾その時はよろしく＾＾」
どうせ実況を投稿してぼそぼそと暮らそうと思っていたし歌い手時代に会社も辞め正直この金は是が非でもほしい
引き受けよう
「ありがとう＾＾一ついい事教えてあげる、ユーザー生放送の最ラジオ形式にしてしまえばOPとEDで合法的に歌を歌えるよ＾＾友達の歌い手誘ったりするぐらいの自由なら認めるよ＾＾じゃあまた連絡するね」
兄上はそう言い残しもこうと暗がりの中消えていった
早速帰宅して投稿予定にストックしていた動画を投稿、自演宣伝にいくら入れるか悩みとりあえず１０万を入れ疲れていたので眠りについた
翌朝起きて動画をチェックすると…
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マイリス２
１０万くらいじゃ余り意味がないか…
いくら入れるか３時間ほど悩み
悩まされるのがめんどうなので早く１０万再生を越えたい
という思いが出てきて
９９０万を入れた
合わせて１０００万を自演宣伝に使った
その後金もあるし少し豪遊しようと外出して
欲しかった車の商談に向かい
ソープに寄って帰って来た
動画の確認をしようとパソコンの画面を見て驚いた
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マイリス7,228
あっさり越えていた…
ユーザーページを見ると
ニコニコ動画原宿１日生放送券という物が届いていた…
これで第一関門突破だ！
俺は早速次の作業に取り掛かる
有名実況者をラジオに誘う事だ
とりあえず
ガッチマン、つわはす、最俺
あたりは必須だろう
この辺奴らは自己顕示欲も強そうだからまず断らないだろう
次に
幕末、ゆとり組
この辺りは断られる可能性が極めて高いだろうけど一応メールだけ送っておくか…
などと考えながらランキング上位勢には概ねメールを送り終えた
数日が過ぎ朝の６時頃そろそろ寝ようと思っていた時にインターホンが鳴る
出てみるて兄上ともこうだった
「いやぁ良かった＾＾無事１０万再生越えてくれて、それでゲストはどれくらい来そうな感じ？」
来れるのは、ガッチマン、つわはす、最俺、セピア、アブ、コジマ店員、まお、塩、メイアン、アンリ、あにぃ
そして誘ってないのに何故か参加する事になったユニ
こんな感じかな
「うーん少し予定より少ないけど、まぁ十分かな合格＾＾それじゃユーザー生放送は来週の日曜に行ってね＾＾早い方がいいから、それじゃあね」
それだけを言い残し帰って行った
もこうは一言も喋ってなかったけど何で来たんだ？
そしてとうとうユーザー生放送の日
OPとEDの為知り合いの歌い手を呼ぼうかと思ったが、自分一人で歌いたいという欲求に勝てず誰ににも声をかけなかった
ニコニコ動画原宿に向かうと先日うんこちゃんが現れた事を思い出し少し体が強ばるが今日はいないはずだ
俺は正式な手順を踏んでここにやって来たんだから
ニコニコ動画原宿に着くと数人の実況者がすでに集合しており何百人の信者に取り囲まれていた
俺も世間的には有名実況者の仲間入りをしたのかサインや握手を求められた
何とか信者の群れから逃れスタジオに入る事が出来た
初顔合わせで少し緊張しながら軽い談笑と事前に話していた台本の確認などを行っている内にゲストの実況者が全員集合した
すると警備員が信者が勝手に中に入り込まないようにと外から鍵をかけてくれた
そろそろ時間だし皆準備しようと言った矢先
奥のスタッフルームの方から聞き覚えのある独特な笑い声が聞こえた
「もこうですわぁ～」
…
なんでここにもこうがいるんだ？
確かにこの計画の発案者ではあるがここに参加するなんて聞いていない
するともこうの後ろから兄上も現れた
「いやぁ有名実況者にこんなに会えて嬉しいよ＾＾世間では俺ももこう先生もオワコンだと言われて日の目を浴びない生活に落ちてしまったからね＾＾」
確かに今や兄上ともこう先生を知っているライト層はほとんどいない
「お前らがいなくなれば俺たちもまたランキングに返り咲けるんだよ＾＾だからさ死んで＾＾」
！？
何をおかしな事を言っている！
「ぽこたも自己顕示欲が強いね＾＾ついでに過去の有名歌い手も始末しようと思ったのに誰も誘わずに来るなんて、まぁとりあえずここにいる奴らだけでも死ねばぽこたみたいなゲスな自演活動もせずランキングに戻れるはず＾＾」
俺はこいつらに上手く使われていただけなのか！
もこうがポケットから何かを取出しこちらに突っ込んできながら叫んだ
「死ねぇ！」
続く？
また頭がおかしいとか言わないでね；；
歌ってしまった…
やんよやんよを…
俺は歌ってしまった…
ただ助かりたいが為に自我とプライドを捨て私は歌ってしまったのだ
隣を見ると蛇足が人間の形をしただけの人形の様にただ呆然と立っている
一個人が集団になった所で国という大きな力に勝つ事なんて到底出来ないと分かっただけ良かったのかもしれない、今後はこんな無謀な事をやろうなんて思う奴は少なからず今日参加した歌い手からは出てこないだろう
その方がいい
実況させ撮っていれば普通の暮らしが出来るんだから
俺は蛇足を公園の家と呼ぶにはほど遠いダンボールの中へ送り届け家路に着くため歩きだした
暗い夜道を今日起こった事を無理にでも忘れようとし俯きながら歩いてると
ドンッ！！
人にぶつかってしまった
「すみませんでした」
とっさに俺は謝った
「痛いですわぁ～、もっと猛省してもらわんとぉ」
その声、その口調、独特な語意聞き覚えがある…
俺はとっさに顔を上げた
「もこうですわぁ～」
こいつがもこうか
昔歌い手時代散々訳の分からない顔文字で荒らされたのは今でも鮮明に覚えている
すると急に後ろから肩を叩かれた
振り替えるとオシャレな服に身を包み顔は何が可笑しいのか少しにやけた表情の男が立っていた
「兄上って言いますはじめまんこ＾＾」
…
初対面でかなりディープな下ネタを言われ少し引いてしまった…
兄上はたじろく私を気にせず話を続けた
「もこう先生と俺は貴方を探してました、俺たちは実況者でもありますが歌うたいでもあります」
歌うたい…？
聞いたことが無い
そんな表情を読んだのかもこうが
「まぁ歌い手と同じようなもんですわぁ」
なるほど、こいつらが勝手に歌い手と差別化をはかるために付けた名前か
兄上がにやけながら話の続きを喋りだした
「俺たちは実況も好きだけど歌も好き、だから今の世界の流れがどうしても肌に合わない、ぽこたも実況をやってるて聞いたけどホントは歌いたいんじゃないの？」
俺は迷う事無く「はい」と答えた
「そうだろうと思った＾＾」
にやけ顔の兄上は脇に抱えていたバックから見た事ないほどの札束を取り出した
「これさぁ５０００万ほどあるんだけど、ぽこたにあげるよ」
！！！
全然意味が分からない明らかに裏があるのは間違いない
兄上は話を続けた
「もちろんタダじゃないよ俺たちの計画に参加してほしい、ただ計画の詳細は残念だけどぽこたには教えられない、ぽこたはとにかく実況者として１０万再生を越える動画を投稿してほしい＾＾」
１０万再生！！！
無理に決まっている
今や実況者は日本だけでも３０００万人はいると言われているその中で伸びてる奴なんてほとんどが古参
新参の俺が入り込むなんて到底出来っこない
「出来ないって思ったでしょ？この金使えば出来るよ＾＾１０万再生いくまで自演宣伝に使って余った金は好きに使っていいから＾＾」
確かにこれだけの金があれば１０万再生ぐらい容易いかもしれない
ただこいつらの目的はなんだ…？
「有名実況者は過疎なんかとは絡んではくれない、とにかくぽこたには有名実況者になってもらいたい＾＾」
まぁ現状再生数一桁の俺とは有名実況者どころか過疎実況者も寄ってこないだろう
「ぽこた知ってる？実況で１０万再生以上出した実況者に与えられる特権」
それくらい知っている
ニコニコ動画原宿でのユーザー生放送の権限が与えられる
「よく知ってるね＾＾ぽこたにはこの権限を獲得してもらいニコニコ動画原宿にて有名実況者をゲストに向かえユーザー生放送を行ってほしい＾＾これにどんな意図があるかはぽこたには教えられないけどね」
「秘密ですわぁ～」
もこうが久しぶりに喋った
それよりもし１０万再生行かなかったら俺はどうなってしまうんだろうか…
殺されるのかな…
「大丈夫＾＾１０万再生行かなくてもペナルティはないよ＾＾ただ言われた通りの事をせず金だけ持って逃げたりしたら必ず見つけ出すからね＾＾その時はよろしく＾＾」
どうせ実況を投稿してぼそぼそと暮らそうと思っていたし歌い手時代に会社も辞め正直この金は是が非でもほしい
引き受けよう
「ありがとう＾＾一ついい事教えてあげる、ユーザー生放送の最ラジオ形式にしてしまえばOPとEDで合法的に歌を歌えるよ＾＾友達の歌い手誘ったりするぐらいの自由なら認めるよ＾＾じゃあまた連絡するね」
兄上はそう言い残しもこうと暗がりの中消えていった
早速帰宅して投稿予定にストックしていた動画を投稿、自演宣伝にいくら入れるか悩みとりあえず１０万を入れ疲れていたので眠りについた
翌朝起きて動画をチェックすると…
再生数１２２
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マイリス２
１０万くらいじゃ余り意味がないか…
いくら入れるか３時間ほど悩み
悩まされるのがめんどうなので早く１０万再生を越えたい
という思いが出てきて
９９０万を入れた
合わせて１０００万を自演宣伝に使った
その後金もあるし少し豪遊しようと外出して
欲しかった車の商談に向かい
ソープに寄って帰って来た
動画の確認をしようとパソコンの画面を見て驚いた
再生数218,696
コメント32,018
マイリス7,228
あっさり越えていた…
ユーザーページを見ると
ニコニコ動画原宿１日生放送券という物が届いていた…
これで第一関門突破だ！
俺は早速次の作業に取り掛かる
有名実況者をラジオに誘う事だ
とりあえず
ガッチマン、つわはす、最俺
あたりは必須だろう
この辺奴らは自己顕示欲も強そうだからまず断らないだろう
次に
幕末、ゆとり組
この辺りは断られる可能性が極めて高いだろうけど一応メールだけ送っておくか…
などと考えながらランキング上位勢には概ねメールを送り終えた
数日が過ぎ朝の６時頃そろそろ寝ようと思っていた時にインターホンが鳴る
出てみるて兄上ともこうだった
「いやぁ良かった＾＾無事１０万再生越えてくれて、それでゲストはどれくらい来そうな感じ？」
来れるのは、ガッチマン、つわはす、最俺、セピア、アブ、コジマ店員、まお、塩、メイアン、アンリ、あにぃ
そして誘ってないのに何故か参加する事になったユニ
こんな感じかな
「うーん少し予定より少ないけど、まぁ十分かな合格＾＾それじゃユーザー生放送は来週の日曜に行ってね＾＾早い方がいいから、それじゃあね」
それだけを言い残し帰って行った
もこうは一言も喋ってなかったけど何で来たんだ？
そしてとうとうユーザー生放送の日
OPとEDの為知り合いの歌い手を呼ぼうかと思ったが、自分一人で歌いたいという欲求に勝てず誰ににも声をかけなかった
ニコニコ動画原宿に向かうと先日うんこちゃんが現れた事を思い出し少し体が強ばるが今日はいないはずだ
俺は正式な手順を踏んでここにやって来たんだから
ニコニコ動画原宿に着くと数人の実況者がすでに集合しており何百人の信者に取り囲まれていた
俺も世間的には有名実況者の仲間入りをしたのかサインや握手を求められた
何とか信者の群れから逃れスタジオに入る事が出来た
初顔合わせで少し緊張しながら軽い談笑と事前に話していた台本の確認などを行っている内にゲストの実況者が全員集合した
すると警備員が信者が勝手に中に入り込まないようにと外から鍵をかけてくれた
そろそろ時間だし皆準備しようと言った矢先
奥のスタッフルームの方から聞き覚えのある独特な笑い声が聞こえた
「もこうですわぁ～」
…
なんでここにもこうがいるんだ？
確かにこの計画の発案者ではあるがここに参加するなんて聞いていない
するともこうの後ろから兄上も現れた
「いやぁ有名実況者にこんなに会えて嬉しいよ＾＾世間では俺ももこう先生もオワコンだと言われて日の目を浴びない生活に落ちてしまったからね＾＾」
確かに今や兄上ともこう先生を知っているライト層はほとんどいない
「お前らがいなくなれば俺たちもまたランキングに返り咲けるんだよ＾＾だからさ死んで＾＾」
！？
何をおかしな事を言っている！
「ぽこたも自己顕示欲が強いね＾＾ついでに過去の有名歌い手も始末しようと思ったのに誰も誘わずに来るなんて、まぁとりあえずここにいる奴らだけでも死ねばぽこたみたいなゲスな自演活動もせずランキングに戻れるはず＾＾」
俺はこいつらに上手く使われていただけなのか！
もこうがポケットから何かを取出しこちらに突っ込んできながら叫んだ
「死ねぇ！」
続く？
また頭がおかしいとか言わないでね；；