その日は朝からとてもドキドキした。

 

ここ数年でだんだんと開きにくくなった私の目。

 

それを手術する。

 

狭くなった視界を取り戻すのだ。

 

ええ、悩んだけれど。

 

もう52歳。

 

 

 

 

先生は若い女性だった。

 

相談に訪ねた時は手術に踏み切るか迷っていた。

 

丁寧に話を聞いてくれて、診察してくれた。

 

手術についても説明してくれて、やったほうがいいですよ、と勧めてくれた。

 

その日にひと月先の予約を取り、とうとう当日の朝が来た。

 

緊張しながら、約束の時間に手術台に座った。

 

座位のまま、何度か診察をされて横になった。

 

一番痛いですよ、と言われていた麻酔は歯科の半分くらいの痛み。

 

あとはまったく痛まなかった。

 

丁寧に2時間ほどで終わった。

 

その間、ずっと思っていた。

 

前日にももの学校で退学届けを書いたこと、もう52歳だけど、視野が広がったらきっと嬉しい気持ちになるかしら、と。

 

終わった直後は結構腫れていたはずの状況でも、思った。

 

あ、明るい・・・(*^^)v

 

もう、52歳。

 

でも。

 

まだ、52歳と思えるなあと家路についた。