ダイワメジャーは思っていたよりかなり強かった。

恐らく今の状態だとマイル~中距離では敵無しかもしれない。

春頃よりも安定感が出て、粘りも増している。


今回は枠も良かったが、なによりこの馬のいいところを上手く引き出されたレースだったと思う。

先行して早めに抜け出し、ダンスインザムードが追い込むと更に一伸び。

これ以上に無いレース運びと、この馬の持ち味が上手く出て、GI馬の意地を見せた。

このまま当分は怪物クラスの馬以外には負けないかもしれない


追い込んだダンスインザムードは見るからに調子は良くないと思ったがさすがは武豊騎手だろう。

基本的にこの時期の京都は外差しが決まりやすく、これ以上無いレース運びだった。

あそこで抜けない辺りはやはり本調子ではない証拠。

武騎手にとってはまたも2着(通算4度目)という結果になってしまった。

相性が悪いわけでもなく、騎乗馬的にもチャンスはかなり多いのに何だか不思議だ。


3着~5着は若い馬が入ってきた。

シンボリグランは1ハロン長いような気がしたが、この結果は立派。

次走が判断の鍵も、体も丈夫で恐らく息の長い活躍を続けるだろう。

マイネルスケルツィ、キンシャサノキセキも差は無い。

恐らく良馬場であればこれ以上に走れる馬だし、素質の高さは

以前から言われていた事で今後この路線の常連になるだろう。


◎プリサイスマシーンは6着だったが、正直無理しても外に回してほしかった。

外が伸びるのは明らかで、内にいた馬は全滅。

その中でこれだけの競馬をしたということは評価できるし、この一戦だけで

評価は落としたくは無いと思う。


その他の馬だがコートマスターピースは内枠が響いた。

ただもし外だとしても入着までだろう。

正直日本の馬場はあまり向かないような感じだった。

マルカシェンクも距離の一気の短縮に対応し切れていない。

負けた中でよく見えたのはハットトリック。

この雨の中でよく走っているほうだと思う。

正直まだ物足りないが、復調気配が見えてきた。

なににせよ関東馬による上位独占、若い馬の健闘、

そういったところから見ても来年はこの路線の世代交代があるだろう。

今年の短距離路線は主役の馬がいなくて海外勢に押されっぱなしの日本勢。

この辺りで意地を見せて欲しいところだけど、また今週は難しいレースになりそう…。


そんな中で◎はプリサイスマシーンにしてみた。

年齢的な面はあるが、馬が若々しくてマイル実績もいい。

スワンステークスは近年相性が良くないが、今年のように混戦であれば問題は無い。

鞍上が不安もステップは5着の去年よりいいし、雨も苦にせず、本命と見た。


○は悩みに悩んでダイワメジャー。

連戦激闘の疲れはあるだろうけど、ここでは格が違う。

京都の相性も悪くないし、安藤騎手の手綱裁きに注目。


▲はキネティクス。

これは意外と面白いと思う。

東京の1600mは総合力が求められるコース。

そこで1:32.8は立派な時計だと思う。大舞台に強いジョッキーと

1600前後しか使われていない同馬。これはかなり匂う。


△はコートマスターピース、テレグノシス、キンシャサノキセキ

まずコートマスターピースは良くて2着までだろう。

馬場が渋れば逆転もあるかもしれないが、ジョッキー人気が

あまりにも先行しすぎている。早い馬場は合わない気がするし

過去にマイルCSに出てきた外国馬も苦戦しているのが引っかかる。


テレグノシスは息の長い活躍だが、今一歩届かない。

鞍上が変わって変わり身のある思い切った競馬を期待したい。


キンシャサノキセキは前走があまりにも良すぎ。

前京都開催は時計が早いせいか、いい上がりで駆けた馬は好走して

次走凡走のパターンが多く、正直好走よりも反動が不安な面がある。


さて人気どころで外した馬の理由だが

ダンスインザムードは下降線な気がする。

前走あの位置でダイワメジャーとあそこまで差が開いたのは勢いの差だろう。

巻き返しどころか入着がいいところだと思う。


ハットトリックは京都に良績があるとはいえ、ここ何走かが

あまりにも悪すぎる。調教は良かったが、雨もマイナスだしここは静観だろう。


マルカシェンクは使い方に問題がある。

3000の菊を使って、1600のマイルというのは?という感じだ。

過去に例が無いわけではないけど、いくらなんでもGIを取る馬の使い方ではない。


とはいっても今回のマイルチャンピオンシップはきわめて混戦。

騎手の腕や展開次第で大きく結果が変わるレースだと思う。

できれば古豪よりも新短距離王が誕生して欲しいとおもうが…



7.栄光と挫折

年が明けると前半戦はいいところ無く終わってしまいました。

安田記念ではオグリの前に惨敗、宝塚記念もいいところなく終わりました。

しかし、秋になると復調してきたメモリーは去年叶わなかった天皇賞出走を果たし、

オグリなどの強力ライバルを抑え、3着と大健闘します。

そして迎えたマイルCS。

今年はオグリが出走せず、メモリーは圧倒的な人気を集めます。

リベンジを誓ったはずでしたが、競馬はやってみなければ分かりませんでした。

王道のレース運びで早々と先頭に立ったのですが、パッシングショットの強襲に遭い2着に。

勝てたレースだけに陣営の悔しさは計り知れないものでした。

(ちなみに武騎手はバンブーメモリーでの2着が最高でマイルCSは未だ未勝利です。)

そしてこの年からGIに昇格したスプリンターズステークスに駒を進めるのでした。

ここでもパッシングショットとの対決に注目が集まりましたが、

相手が大きく出遅れてしまった為、スタートの時点で勝負アリ。

初代スプリント王に輝いたメモリーは当時の日本レコードで快勝。

さらに日本初の7秒台で2つ目のビッグタイトルを手にするのでした。

8.引退そして余生

同世代の馬が次々と引退していくなかで、メモリーは現役続行を表明します。

しかし、全盛期の輝きを失ったメモリーは年明けから精彩を欠き、

秋に入ってもいいところ無しでその年を終了、そしてひっそりと引退するのでした。

実績からも種牡馬として繁用されることになるのですが、

地味な血統が災いしたのか、相手に恵まれませんでした。

そんな少ない中からもヨシノメモリー(荒尾ダービー等)等を輩出し

勝ち上がり率はいいのに、もう少しいい牝馬が集まれば…と思わせる成績でした。

その後も良血の牝馬は集まらず、2006年に種牡馬を引退して

生まれ故郷のバンブー牧場での余生を過ごすのでした。

あとがき

現代のスピード競馬では短距離は重要なレースへと変わっていきました。

もし、メモリーが現役時代にこのような路線整備が進んでいたら…

記憶ではなく、記録に残る名スプリンターになっていたかもしれません。

日本で初めて1分8秒の壁を破ったスピード競馬の先駆けで

日本競馬でも屈指の強力な世代でGI2勝をあげたバンブーメモリー。

スターの影に隠れた馬生であったけれど、その実績は褪せる事はありません。

欲を言えば、彼のスピードを受け継ぐ子供が見てみたかった気がします。

3.宝くじに当たったようなものだ

それでも能力で準オープンまで勝ちあがったメモリーは

蹄の調子もいい事から初めて芝のレースに出走する事になります。

芝初戦は1600mの道頓堀S、10頭中6番人気と評価は高くなかったですけど、

レースではなんと5馬身差の圧勝で芝初戦を快勝。

同じく1600mのシルクロードステークス(OP)でもハナ、アタマ差の3着で適性の高さを見せました。

しかしオープンでの3着、重賞経験も無いそんな彼が次に出走したのがGIの安田記念でした。

連闘でGI、しかも重賞初挑戦で鞍上は不在。誰もが無謀な挑戦だと思いました。

ところが、たまたま騎乗馬のいなかった名手岡部騎手を背に10番人気を覆す堂々の優勝。

岡部騎手もそんな馬がいることさえ知らず、当日パドックで初対面ということもあり、

「宝くじにあたったような気分だね」という表現をしていました。

まさに本心なのでしょうけど、レース内容は強いものでした。

当時のレコードにコンマ一秒差の勝ち時計で、しかも連闘で制してしまったのですから。

でも、抜けた馬のいないレースでまだ周囲の目にはフロックというイメージで見られていました。

ところが2200mの宝塚記念で5着、当時2000mの高松宮杯で2着と適距離とは違うレースで

周囲を黙らせるような成績で春戦線を終えたのでした。

4.短距離の主役へ

メモリーは少しの休養を挟んで毎日王冠から天皇賞を目標に調整されていました。

しかし、調整の遅れから照準をマイルCSに変更して秋初戦をスワンステークスと決めました。

当時のマイル・短距離路線はサッカーボーイのリタイアで主役不在の状態でした。

1番人気ながらホクトヘリオスと五分での人気を分け合う形になりましたが、

レースでは3馬身1/2差の完勝。この勝利で文句なしに短距離の主役に躍り出たのでした。

「マイルCSはバンブーメモリーで決まりだ」

そう囁かれていた矢先、当時の最強馬オグリキャップが急遽参戦を表明したのでした。

天皇賞でスーパークリークにまさかの敗戦を喫したオグリは、馬主の事情でトレードされ

その金額を回収する為に使われたという噂まで広まっていました。

天皇賞からマイルCSとジャパンCを連闘、普通なら無茶なローテーション。

オグリは中長距離を中心に使われていましたが、血統背景はマイル向き。

そして中央初戦のNZTで快勝したように距離実績も文句なし。

メモリーにとってはこれまでとは桁違いの相手、そこで歴史に残る名勝負を繰り広げるのでした。

単勝オッズは1.3倍のオグリと4倍のメモリー、

3番人気が15倍を超えるオッズだという事からも分かるように両馬の一騎打ち、

そして鞍上には前走の因縁の対決、武豊と南井克巳という構図です。

前走の天皇賞で武騎手は見事な騎乗でオグリを負かせました。

一方、南井騎手はオグリの天皇賞での騎乗で批判を浴び、背水の陣でのレースでした。

レースはナルシスノワールが息を抜けない流れでレースを引っ張り、

まさに絶対能力が試されるレースになりました。

メモリーはオグリの後ろから追走する形をとり、3コーナーの坂までは内々を進んで

メモリーと武騎手は下り坂に入ると、外へ出してすっと前に取り付いていきます。

逆に手応えが鈍いオグリは南井騎手が懸命に手綱をしごくも反応出来ずにいました。

コーナーを上手い位置取りで回ったメモリーと武騎手とは対照的なオグリ。

行き場の無くなったオグリは残り400mを切ったところでようやく二番手に。

しかし、勢いの差は歴然でメモリーとの差は3~4馬身にまで広がっていました。

この時点で誰もが「バンブーメモリーが勝った!」と思いました。
ところが南井騎手の意地の風車鞭に応えたオグリは残り200mを切ったところから凄まじい追い上げで

3馬身、2馬身、1馬身と差を詰めて両馬並んだところがゴールでした。

「わずかに内オグリキャップか、バンブーメモリーか。負けられない南井克巳、譲れない武豊」
かつての名実況はいまだに鮮明に憶えています。


6.アイドルホースと地味な馬

わずかハナ差で勝ったのはオグリでした。

南井騎手は男泣きをし、連戦連闘の一幕を制したのでした。

負けたバンブー陣営はというと「完全に勝ちパターンだったのに・・・」という落胆に包まれていました。

マイルGl春秋連覇の野望は潰れたものの、全盛期のオグリキャップという誰もが認める名馬と

ハナ差の死闘を繰り広げ、あと一歩のところまで追いつめたことは歴史的な事実で

オグリを紹介するときに欠かせない名レースの一つとなっています。
このレースで短距離戦線では不動の位置を築いたメモリー、

これで評価もかなり上がったはず…だったが、スター性というものはなかなか伴わないものです。

血統的にパッとしない事もあるのでしょうけど、やはりスター揃いの世代では注目度は低いものでした。

事実、オグリの連闘でのJC挑戦には批判的な声が上がりましたが、

同レースに同じステップで臨んだメモリーにはそれほど関心が集まらないという結果でした。

最初に紹介する馬はどの馬にしようか迷ったけど、

俺が初めて競馬を見た馬でバンブーメモリーという馬を紹介したいと思います。

まずは彼のプロフィールから。

 父 モーニングフローリック

 母 マドンナバンブー

 生涯成績 39戦【8-7-5-19

 主な勝鞍 安田記念、スプリンターズS、高松宮杯、スワンS

 獲得賞金 5716万円

 生産・生年  バンブー牧場 1985514日生まれ

今でこそ路線整備がされて、格が上がってきた短距離路線。

しかし彼が現役だった頃は短距離レースというのは格下のようなイメージが強かった。

1990年にスプリンターズステークスが格上げになるまで1200m戦でのGIは無くて、

1600m戦の安田記念とマイルチャンピオンシップの2つだけ。

そんな時代で輝いていたスプリンターがバンブーメモリーです。


1.幼少時代

浦河のオーナーブリーダーであるバンブー牧場で生まれた彼は地味な血統背景とは違う

四白大流星の栗毛という非常に特徴的な外見をもって生まれました。

「利口な馬だったけど特別抜けた馬という印象はなかった」

というのが当時の評価でした。

2.芽吹くまで

手のかからない性格で順調に成長し、武邦彦厩舎へと入厩します。
彼を管理する事になった武邦彦調教師は言わずと知れた武豊騎手の父で

「ターフの魔術師」とも呼ばれる名ジョッキー。

開業した年に3(旧表記)を迎えた世代ということで、武厩舎の実質的な「一期生」でした。

馬体は立派だったメモリー、でもデビューに向けて全てが順調ではなかったのです。
当時のメモリーは蹄が弱くて、強い調教をすると爪が割れてしまうという弱点がありました。

その為に仕上げるのが困難でなかなか勝ち上がる事が出来なかったのです。

脚への負担を軽くするために陣営は5歳春までダートを使うという選択をしました。

それでも勝ち上がるまでに3戦、2勝目には4戦を消化して脚と相談しながらの出走でした。

ども!こんな年でも競馬歴は長いかじゅです。

好きな競馬についていろいろ更新していこうと思いますのでよろしくお願いしまーす(・ω・)ノ

とりあえず各テーマについて一通り説明をしたいと思いますね。


日本・海外の競走馬…これは新旧問わず、かじゅの好きな馬や記録、記憶に残る名馬を紹介していきます。

日本・海外の騎手…その名の通り、新旧の騎手について語ります。現代競馬の騎手の腕なども自分なりに批評します。

日本・海外の調教師…調教師って意外と語られない事が多いのでσ(^_^;)

今週の競馬予想…かじゅが気になったレース、重賞レースを予想しちゃいます。

レース回顧…先週の大レースなどを振り返ってみます。


とまあこんな感じですけど、今後増えていく事もあると思うので温かく見守って下さい!

それと、あくまでマイペースなので、そこは笑って許してください(;^_^A

なお、エピソードを調べて欲しい馬や追加して欲しいテーマなど要望があれば受け付けますね。

では、よろしくお願いします!!