GEISAI#15への兄妹の軌跡 -2ページ目

第4話

私は、創造主のあまりの準備の遅さに苛立ち、思わずイーゼルを組みあげていた。

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全くひどい話だ。当日会場に来ていただいたお客様に何を披露するつもりなのか?全くビジョンが見えない明日も見えない何も見えない。

「あれ?何お前何勝手にイーゼル出してんの?しかもなぜ勝手にブログにUPしてんの?!」

…馬鹿が騒ぎだした。

「何これ?これじゃ今日の進捗は箱からイーゼルを出しました終わり。みたいなノリじゃん!クリエイティブのクの字もねーじゃん!」

貴様はクリエイティブという言葉を口に出すのもおこがましい!
ブログにさらされて恥をかくがいい!
全くこのようなボンクラが、芸術祭に参加しようだなど身の程知らずもほどがある。

続く

第3話

「やっと仕事終わりだわマジハンパねーわ」
創造主はこう言った。

私は尋ねた。
私の名は?
「知らねーよ。じゃ、キヨツグで」

…私の名前はキヨツグらしい。じゃ、と言うのが気になるがそう命名されたらしいのだ。

しかし、この創造主、帰宅したものの一行に何か製作するそぶりを見せない。
「今日もマジ疲れたわ。ああだりー寒いし眠いし」
この頭の悪い創造主はあと二週間をきった芸術の祭に出展するはずなのだ。しかし全く動く気配がない。

私は、いてもたってもいられなくなり、箱にしまってあったイーゼルを取り出した。

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続く


第2話


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私は自分の存在意義を問うた。創造主から返ってきた言葉はこうだ。


「知るかバカヤロー!ブログで創作過程を載せると面白いかな、から始まって、じゃあ人形から見た世界で書くか、と思ったが、そもそも人形作ることすら時間かかって、ああもう15分しかねー!余計な質問するんじゃねーバカヤロー!」


こうも問うた。なぜ、『パン・タベタッショ物語』というタイトルなのか?と。


「『パン・タデウシュ物語』っていうのがね、まあ読んだことないんだけどね。なんか響きがいいなー、って思って。でもなんかパロディにすらなってねーし意味分かんねーしもうタイトル変えようかな、とすら思ってる」


なんたる無知!なんたる緩慢さ!







続く。


「勝手に続かせるんじゃねー!これから仕事だっつってんだろーが!」


おそらく続く。

第1話


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「終わった。もう終わった無理無理」


私は生まれた。生まれて最初に聞いた言葉が創造主のこれだった。


「めんどくせーもん、もうすげー何もかもめんどくせー!発砲スチロールで人形作るのすらめんどくせー!」


どうやら私のことらしい。


「これから仕事っつう。どうせまた12時間はもどれねーし!当日も深夜からヘルプとかありえねえわマジで」


どうやら私の役目はこの冴えない創造主の愚痴を聞かさせることらしい。


ああ、なんと愚かなことか。創造とはかくも醜い所業なのだろうか。

予告

GEISAI出展(予定)記念


短期集中連載(予定)


『パン・タベタッショ物語』(仮題)


はじめます。


(予定は予告なく変更になることがございます。あらかじめご了承下さい)


(この物語はフィクションです。フィクションであると思いたい、嫌なことはおしなべて)