毎度おなじみ、広尾募集開始前日の駆け込み考察です!
いかにもそれっぽく見えるように書いていますが、相変わらずのフィーリング考察です(笑)
ハイアーラヴの20
馬体は各パーツに非常にボリューム感があり、バランスも良好。
腰高でまだまだ成長の余地も十分。
若干X脚気味かつ四肢全て外向気味。前肢の極端な寝繋ぎも気がかり。母高齢でもあり、あまり体質は強くないかもしれません。
歩様はやや前捌きにクセがありますね。このあたりは、レースでハミを取らないなど気難しい産駒が多い母の気性の難しさが垣間見えます。ただ全体として見れば素材自体は悪くないと思います。牝馬で気性が悪い馬はどうにもなりませんが、牡馬は最終手段もありますからね。矢作調教師の手腕にも期待できます。
脚元、気性にリスクがありそうな馬でこの価格がどうか、というところでしょう。
ジアナズドリームの20
馬体は尺の割に薄い感じがしますが、これは中身が伴っていないからでしょう。1月生まれながらまだまだ成長途上といった感があります。
特にトモの薄さが残念ですね、成長と共にボリューム感が出てくると良いのですが。
歩様は右前の出にぎこちなさがあるのが気がかりです。繋ぎがかなり立っておりその影響かもしれません。それ以外はスラッとした手足を生かした大きめの歩様で良いと思います。
放牧地では他の馬に噛みつきに行こうとするなど、ドゥラメンテ牝馬らしい気難しさがありそうです。
価格なりの活躍を期待するのであれば、ここからの急成長が必須です。もし狙うのであればしばらく様子見して成長を見守るのが得策でしょう。
エンパイアブルーの20
母は2勝ながら随所に素質を見せていた馬で、特に楽な手応えで好時計で抜け出した未勝利戦の内容が秀逸でした。この馬の出来の良さからも母の素質の高さが伺えますね。
立ち姿のバランスの良さ、肌ツヤの良さ、大きく、ボリュームがあってクッキリとしたトモ、伸びのある胴、ダート血統とは思えないしなやかな歩様など見どころ満載です。
だからこそ、初仔で小ぶりに出てしまったのが惜しいです・・・更に右後肢の形状、運びに危うさがあり、脚元が心配ですね。
祖母レフィナーダの仔は体質の弱い馬が多く、エンパイアブルーも休み休み使われていただけに体質に難がありそう。
一言で「惜しい馬」という印象です。ただしエンパイアブルーは繁殖として成功しそうな予感がします。追い掛けていきたいですね。
レトロクラシックの20
広尾おなじみのウェルシュステラにディープを付けて生まれたのが母レトロクラシック。半兄サクソフォンは初仔らしくサイズに恵まれませんでしたが、ドレフォン産駒の2番仔である本馬は十分なサイズに恵まれました。
スプリンターの父で遺伝子検査はC:Cですが、馬体的には胴に伸びがあって中距離くらいまではこなしそうな印象です。
前向きにシャキシャキと歩けているのが好感で、ダート馬らしからぬ柔らかさがありますね。特に踏み込みの力強さが好感で、これは同じ父のジオグリフとよく似ていると思います。前肢がややX脚気味(これもジオグリフと同じ特徴)ですが、そこまで大きなリスクにはならないでしょう。
芝ダート兼用で、これといったクセが無くてアベレージが高そうな馬。かなり腰高なので今後の成長の余地も十分。個人的に今回の募集馬の中ではこれかなと思っています。1番人気でしょう。
ゴッドフロアーの20
兄ゴッドシエルは好馬体を誇る素質馬だったが気性が難しく、ここまで苦戦中。これは父エピファネイアの気難しさが出ているものと思われます。父がダンカークに替わった本馬は、公式では気性がいくらかマイルドになったと記載がありますが、ダンカークもピリッとしたところがある馬だけにカタログの記載を過信するのは禁物でしょう。
低重心でボリューム感のある馬体。遺伝子検査C:Cのイメージどおりの短距離系でしょうね。
短距離系の馬ならより馬体重が大きいほうが有利なので、そう考えると尺が不満。写真だと右前脚がS字カーブを描いたような形をしていますが、歩かせると普通なのでややX脚気味というだけでしょう。
歩様は前向きさが感じられるのは好感も、ややトモが流れているように見えますね。
現状、リスクの大きさに目を瞑ってまで行く理由には乏しい印象です。
尺が良くないので様子見可能でしょう。
クエストフォーワンダーの20
お値段と出来の良さで人気が予想されている馬ですね。
シンダーを輩出した一族ですがそれ以外に目立った活躍馬はなく、日本にも馴染みが薄い血統。半姉クエストフォーラヴは初仔で小柄かつデビュー直後の故障となかなか順調に行きませんが、素質は感じさせる馬です。その半姉より一回り大きくなりそうなのは強調材料になります。
馬体は直飛がきつめですがそれ以外に気になるところはなく、胸前のボリューム感、半腱半模様筋がクッキリとしたトモなど見どころ十分。
歩様には前向きさがあり、背中も使えていて後肢の踏み込みも深いです。
脚元に気になる部分が無く、値段も手ごろ。低リスクで口数を維持するならこれをお勧めします。
ラズベリータイムの20
半姉エベーヌは馬体の出来自体は悪くなかったものの、すぐに止めてしまう気性が災いして苦戦中。ダンカーク産駒は気性的にピリッとしたところがあり、気性難はダンカーク由来でしょう。
父がエイシンフラッシュに替わった本馬は、全兄に3勝馬ミトノレインボーがいるのは心強いものの、エイシンフラッシュ産駒もレースに行って前向き過ぎるところがあるので注意は必要でしょう。
馬体的はエイシンフラッシュの良さが出た柔らかみのある馬体で、歩様も可動域が広く柔らかさを感じさせ大変好感。それだけに管囲18.5cmは残念。左前の極端な寝繋ぎも気がかりです。