福岡占いの館宝琉館で鑑定を行っています徳永蓉子です。
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今年の夏も連日のように猛暑が続きました。
樹木も雑草も、暑さに耐えきれず枯れてしまう中で、そんな暑さをものともせず、力強く生き続ける植物を見ると、「すごいなぁ」と、尊敬にも似た気持ちになります。
我が家の朝顔も、暑い夏の間は、少し元気がありませんでした。
ところが、9月に入ってから、なぜか急に生き生きと花を咲かせ始めました。
夏の盛りを過ぎ、季節の終わりに、もうひと花咲かせる朝顔。
その姿を見ていると、植物が持っている生命力の強さを感じます。
「もう遅い」と思うような時期にも、まだ咲く力を残している。
その姿を眺めながら、私はふと、人の人生も同じなのかもしれないと思いました。
先日、50代後半の女性からご相談をいただきました。
ご主人との関係に悩み、離婚も真剣に考えているというご相談でした。
ご主人は、気楽で楽天的な性格。
物事をあまり深刻に考えず、将来のための貯蓄にも関心がない。
忍耐力もあまりなく、定職に就かず、転職を繰り返してきたそうです。
気がつけば、この25年間、一家の大黒柱として、奥様がご主人を支え続けてきたのでした。離婚を考えるのも無理のないことだと思います。
易を立てました。
沢風大過 二爻
が出ました。
二爻の爻辞には、
「枯楊生稊、老夫得其女妻、无不利」
「枯楊生稊」とは、枯れかけた柳の木から、新しい芽が出てくるという意味です。
また、「老夫得其女妻」は、年老いた男性が若い女性を妻に迎えるという、少し常識から外れた、アンバランスな組み合わせを表しています。
それでも最後には、
「无不利」
――およそ不利なし、とあります。
この卦を今回のご夫婦の関係に重ねてみると、長い年月の中で、関係そのものがマンネリ化し、背負うものもかなり大きくなっているように感じます。
その女性は、これまでたくさんのものを背負ってきたのでしょう。
家庭を支え、ご主人を支え、何度も我慢し、何度も立て直そうとしてきた。
普通なら「もう無理」と思ってしまうような重さを、25年間も背負ってきたのです。
けれど、二爻に現れるのは、
「枯れかけた柳から、新しい芽が出る」
という姿です。
すべてが終わってしまったように見えても、まだ新しい芽が残っている。
それは、必ずしも「これまでと同じ形で、夫婦関係を続ける」という意味ではないのだと思います。
これまでの関係を一度見つめ直し、二人の関係を新しい形へと変えていく。
あるいは、それぞれがこれからの人生を新しく歩き始める。
そんな可能性も、この「新しい芽」という象徴の中には含まれているように感じます。
もちろん、だからといって「我慢し続けなさい」ということではありません。
これまで背負ってきたものを少しずつ整理し、ご主人との関係を見直し、そして自分自身のこれからの人生について考えていく。
その先に、今までとは違う形で「新しい芽」が出てくるのかもしれません。
そんなことを、この卦は教えてくれているように感じます。
その女性はどんな時も、前向きに生きようされる力を持っていらっしゃる。
この女性は来年還暦を迎える年です。
原点に戻り考え、答えを出して行かれる事と思います。
夏の間は元気がなかった我が家の朝顔が、季節の終わりに、もうひと花咲かせています。
人もまた、長い人生の中で、
「もう遅い」
「もう無理だ」
と思う時期があるのかもしれません。
けれど、見えないところで力を蓄え、思いがけない時に、もう一度花を咲かせることがある。
枯れてしまったように見える枝にも、新しい芽が残っていることがある。
人生には、思いがけないところから、もう一度花を咲かせる時期がある。
そんなことを、9月の朝顔が静かに教えてくれています。












