人形代(ひとかたしろ)
人形・形代とは、お祓いやご祈祷をするときに使われる道具の1つで、半紙や奉書紙で作ります。
これは、依代(よりしろ)と言い、
神様や霊が憑依するもので、人の身がわりです。
人についてしまった、穢れ(けがれ:不浄な状態のこと)や厄(やく:災いや苦しみのこと)を、人形代に移して、川に流したりお焚き上げしたりします。
そうすると、人形代が穢れや厄を背負ってくれるので、人は災いをさけることができるというお祓いです。
人形代の歴史
歴史はとても古く、縄文時代にはすでに、
人の形をした土の人形が作られています。
形代は古事記にも記述があります。
雛人形を飾るひな祭りも、
もとは古代中国の川で身を清めるお祓いと、
日本の厄払いが結びついたもので、
人の身代わりで、人形代を川や海に流すものでした。
現在でも、流し雛という風習が残っている地域があります。
昔は、災いや病気などの原因がわからず、
悪霊のしわざだと考えられていました。
これを使って呪術的なまじないやお祓いが、
日常的に行われていたそうです。
大祓え
大祓え(おおはらえ)とは、日々の生活の中で、
いつのまにか犯してしまったあやまちや穢れを、祓い清める神事です。
6月と12月の末日に、全国の神社で行われます。
この大祓の神事のときに、形代が配られることがあります。
その時に使われるのが人形代です。
人形代の書き方
人形代には、名前と生年月日か年齢を書きます。
年齢を書く場合は、数え年で書きます。
数え年がわからない場合は、生年月日を書いてください。
名前と年齢若くは生年月日を書きます。
↓
人形代で全身をなでます。
↓
特に痛い部分、悪い部分があるのなら、
重点的に撫でてください。
↓
人形代に、3回息を吹きかけます。
これで人形代は完了です。
息を吹きかけると、人形代に罪や穢れ、悪い所を
移し替えたことになります。
移し替えた後の形代は、自分の身代わりです。
他の人の手に触れないように、封筒などに入れて、
丁寧に扱いましょう。
くれぐれも、他人の形代には直接触らないように注意してください。
人形代の納め方
作り終えた人形代は、お焚き上げするか、川や海に流します。
神社やお寺に持っていって、お焚き上げしていただいても、自分で炊き上げても川や海に流しても良いです。
自分で焚き上げする時は、
自分の家や土地の外で行うようにしてください。
これで全て完了です。
終わった後に、塩風呂に入ると、
かなりスッキリすると思います。
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