半藤一利「漱石先生、ぞなもし」

誰もが知っている有名作家、夏目漱石。「坊ちゃん」「我輩は猫である」「こころ」など名作は数知れずありますね。
読書をしない方でも一度くらい一部分くらいは学校の授業などで目にしたことがあると思います。
歴史上の人物として教科書に載るほど古い作家ではありますが、今もなおそのファンは多く世界中の人を魅了している偉大な作家の一人です。
しかし、そんな夏目漱石の人物像をご存知ですか？また興味を持ったことはありませんか？夏目漱石の作品が好きな方ならぜひその漱石自身の人生を知ってください。
彼の書いた小説と同じくらい面白く興味深いものですよ。

「漱石先生、ぞなもし」にはその大まかな人生と著者半藤氏の語る漱石についてのコラムが書かれています。
漱石のやってきたことはその時代にしてみればとても奇想天外で突拍子のないことも多いです。
そんな生き方があの数々の名作を生み出してきたのかと妙に納得させられます。
やはり奇人と天才は紙一重といいますか、夏目漱石もしっかりとその言葉に習った生き方をされています。
これを読むとまた一から全ての漱石作品を読み返したくなってしまいます。漱石ファンにはもちろん、そうでない方にも今一度漱石の良さ、素晴らしさを再確認させる魅力的な一冊です。ぜひご一読ください。