朝目が覚めると隣はこんな感じでした
先月働き過ぎたので今月はもう働けまてん
昨日は日頃不眠に悩んでいたので札幌市内のメンタルクリニックへ
眠れない症状だけだったのにカウンセラーの姉さんに過去の事をあれこれ聞かれ
思い出したくないことまで脳の片隅に眠っていた記憶がわしゃーっと蘇ってしまった
20年前
鬱でネグレクトだった母節子に半分諦めと半分振り向いてほしかったなつは家に帰らず煌びやかな世界に見えた歌舞伎町にいた
17歳のなつにはキラキラした非現実的な街に見えた
豪華客船に乗れるチケットをみんな持ってるような気がして
でも高校を卒業して歌舞伎町に染まっていくとだんだんとわかってくる
豪華客船に乗れるのはほんの一握りでほとんどの人がただの泥舟なんだと
薄っぺらい人間関係の中で14歳から続いてた摂食障害が良くなることはなく
周りに気づかれることなくただただ病んでいった
同年代の子達は大学生活をエンジョイしてただろうけど
なつはそんな普通の生活に交わることはなかった
あの時の経験は今や何の糧になったんだろう
見なくていいものまでたくさん見てしまった記憶は今じゃたまに思い出す恐怖でしかない
自分が婆さんになって孫に語る武勇伝にもならない
昨日のカウンセラーの姉さんは話をよく聞いてくれたけど、その後診察した医者が超上から目線だし薬の名前間違えてるような人だったから2回目はないと思いながら薬だけもらって帰ってきた
ただ記憶の奥深くに沈んでいたもんを引っ張り出されただけだった
そいだけ
そう
そいだけだよ