くすくす。

 くすくす。

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 今年はなぜか雨の降る日が多い。
 そんな中、僕はバイト先から家路についていた。
 アスファルトの両脇にはコスモスの樹木。

 秋だった。

 そこに、一人の少女が立っていた。
 制服からして、他の高校の少女だろう。

 彼女は言った。
 初めて会ったのに、

 「私、貴方を知ってるわ。」

 グレーのスカーフが秋風に揺れる---

 「え。」

 バイト先でも僕は彼女を客としては知らない。
 美人だった。
 長い黒髪がとてもよく似合う。

 「どうして、僕のこと。」

 そう尋ねた。

 「だって」

 彼女は朱の唇に笑みを浮かべ、「私、貴方に殺されたんだもの。」

 風が。
 秋の風が大きくコスモスの樹木の葉を揺らした。

 未来予想。

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 そう、それから1週間後、僕はバイクの運転を間違えて、一人の少女を死なせてしまった---

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 くすくす。

 くすくす。

 そして。
 彼女は笑った。

                         <Fin>