私(長男の嫁)は、夫の母(姑)と二世帯住宅で暮らしています。
一方(主屋)に夫(患者)・妻(私)・息子。
もう片方に姑。こちらには、今は亡き舅と夫のおばあさんも暮らしていました。
一時期、3世代の主婦がいたことになります。
時々都会から帰ってくる独身の義妹(私より年上)もいます。
結婚して田舎に戻り、長男の嫁として暮らし始めてから、この夫の家族達のことでよくイライラしていました。
「家族」という内側に入ってから、初めて見えてくること。
老いていく人達の本音。
「自分」だけがかわいい、正直な、自分本位。
未完成な私は、なかなか達観出来ない。
7年前、がんを患い、告知からわずか半年足らずで亡くなった舅。無治療でした。
緩和病棟から一時帰宅した際、私が作ったローストビーフに舌鼓を打ち、「うまいね、これって手間がかかるんだ。有難う」と。
この翌日、実の娘(先述の義妹)が戻るのを待って、病室で亡くなりました。
直前まで会話をし、「吐き気があるから器をとってくれないか」と言った後激しく痙攣、直後に心停止だったそうです。
舅が元気だった頃、何度も本気で衝突した生意気な嫁の私ですが、最近、静かな気持ちで舅を思うことがあります。
写真の中の舅が、「〇〇さん(私の名前)、がんばってくれな」と話しかけているような。
「分かっておりますがな」と、私。