かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道

今夜は浅草クラウドで、女流和太鼓奏者3人によるバトルライブがあって、行ってきました。

太鼓好きな私は、今から20年ほど前、「和太鼓飛翔」というグループの立ち上げに参加して、4年くらい演奏活動をしていたんです。

そのリーダーが河乃裕季さん。舞台学院出身の河乃さんは、ちょうど当時参加していた役者仲間との女流和太鼓グループ「卑弥呼」をやめて、ソロのプロ和太鼓奏者の道を歩もうとしているところでした。

30年あまりのキャリアを持つ、その河乃さんが若手和太鼓奏者の高木てんちゃん、上野美樹ちゃんと華やかな演奏を披露しました。
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私が参加していた当初から、河乃さんは伝統的な和太鼓のリズムに、アフリカのトーキングドラムやジャンベ、韓国のサムルノリなどの新しいリズムを取り入れた曲作りをしてたんですが、今回もシンセを取り入れたり、ラテンなノリの演奏を取り入れたりと、楽しい演奏でした。

体力的には若手のような体力はないのに、優雅さと音の深み、曲の構成力や美術や舞いも含めた演出力では若手の及ばないレベルだったかと思います。


この和太鼓バトルのプロデュースは越智さんという初老の女性。彼女は、浅草にある宮本卯之助商店という宮内庁御用達の神輿・太鼓の専門店が、太鼓の普及のために、世界中の太鼓を集めて作った日本太鼓館の館長を長く務めてきた人です。

私も以前、イギリスから知人が来た時には、ここに行って、いろいろな太鼓を紹介してもらったことがあります。

彼女は太鼓館も去年退職し、長年温めてきた企画をバトルライブとして実現しました。

越智さんの目指すのは、プレイヤー同士が楽しみながら、お互いの演奏を披露し、お互いがコラボして新しい太鼓演奏スタイルを築いて行くきっかけを演出するしこと、それにライブハウスのノリで、皆がお酒片手に盛り上がれるような空間を作ることのよう。

村のお祭で聞く太鼓は、皆が魂や体を震わせて、音と一体になって聞くもの。その祝祭的空間の再現を、浅草クラウドの百数十人くらいの空間で実現するのが越智さんの考えとも言えます。

その越智さんと長い付き合いの河乃さんも、しっかりそのあたりの事情を分かって場を盛り上げ、若手奏者の2人も呼応してました。

高木てんちゃんのお茶目ぶり、はちきれんばかりの演奏には、和太鼓の新たな息吹きが感じられました。小さい体に秘めるパワー、特に大太鼓の大きな音と鋭い振りにはアッパレ!女「林英哲」とでも言ったところか?

もう一人の上野美樹ちゃんも、24才の若さと美しさ、そして大きな動きを生かしたしなやかさが売りで、桶胴太鼓の演奏が上手い。

私も生ビールと浅草名物「電気ブラン」ストレート2杯をあおって、終始いい気分で3人の演奏を堪能しました!

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開演前後と中休みにかかっていたサンタナの曲も最高で、店のスタッフの選曲にもブラボーでした。

本当に今夜は良い晩でした!

帰りに、職場のある赤坂で買ってきた「赤坂もち」を河乃さんに差し入れ、写真も撮らせてもらいました。

お疲れさまでした!

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