一昨日(12月9日)、千曲市に行って参りました。


千曲市は、平成の大合併で、更埴市と戸倉町、上山田町が合併して出来た町。

長野新幹線に乗ると上田から長野に行く途中で、トンネルを抜けてすぐに左側に見える町です。

千曲川が町の真ん中を流れ、西に望む通称「姨捨山」のふもとには棚田が広がり、古くから名月の里としても知られていて、深沢七郎の「楢山節考」の舞台とも言われています。


それに果樹が盛んな地域で、アンズの里としても有名です。


そして温泉好きには、何と言っても善光寺に通じる善光寺街道沿いの温泉地としてよく知られ、旧戸倉町と上山田町は善光寺詣りの精進落としの場として、多くの温泉旅館が軒を連ねるところです。


戸倉駅で降り立ち、駅舎を出ると「歓迎 上山田戸倉温泉」の看板が出迎えてくれます。


かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道


その日は、千曲市役所上山田庁舎で、市から依頼を請けた仕事で、市内の野菜づくりの「ごっしゃん」(名人というような意味)から、野菜づくりの技や知恵、極意を聞き取りして本にまとめるという仕事の編集委員会がありました。


午前中で会議が終わった後、市内の農家の人たちから聞いた話の中で、ひときは編集委員会の方々からも注目を集めた、「ジャガイモの土中貯蔵」の写真を撮りに、スタッフ2人とともにそのジャガイモ畑に向かいました。



かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道

ジャガイモは春作(3月頃植え付け―6、7月頃収穫)と秋作(8月頃植え付け―11、12月頃収穫)がありますが、たいていは樹が枯れるとすぐに掘り出します。


でも、今回訪れた畑は、6列ほど畝を立てて育てているうち、半分の3列の畝を掘り出したあと、残り3列を翌年の春まで掘り出さずにそのまま畑の中に置いたままにしておきます。

枯れた樹はそのままにしておいて、その樹の根元あたりに土寄せして土を盛って置くそうです。そうするとしたの写真のような芋が、春になっても芽を出すこともなく、肌がつやつやのままで掘り出せるそうです。


かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道


そのころに直売所に出すと、新鮮なジャガイモにみな驚くそうで、高値で売れるとか。



この畑は千曲市でも一番端っこ力石というところに位置していて、すぐ隣は坂城町です。河川敷のような場所に広がる畑で、畑の端にはこのように拳大もありそうな丸みを帯びた石が積み上げられています。これらの石は畑から拾い出した石だそうです。


かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道


この石の山の中に、ジャガイモのような石を発見!どうでしょう。


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あとでこの農家の方の家を訪ねたら、握り拳大ほどもある大きなジャガイモが納屋に転がっていました。

お母さんに聞いたら、それでも今年は例年よりもつぶが小さいのが多いとのこと。


品種は「出島」という長崎で育種された二期作用のジャガイモで、秋作は特に丸くて大きなものが採れるそうです。とにかく肌がきれいで、ふくよかでみずみずしい感じの肉質が、とても美味しそう。煮ものやサラダによさそうです。


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