気仙沼に支援に行っている知り合いが、こんなご当地キャラを教えてくれました。

かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道


気仙沼の特産ホヤのキャラクター「海の子・ホヤぼーや」 です。


手にはサンマの剣を持ち、ベルトにはホタテ貝をあしらい、港町・気仙沼の海の幸を体いっぱいアピール!何でも、地元の子供が描いた絵が元になっているとか。本当に子どもの発想は楽しく、面白いですね。


ホヤに私が初めて対面したのは学生時代。仙台の居酒屋では普通にメニューの一つとなっていますが、学生寮住まいの貧乏学生には結構高級食材。


初めて目にし、口にしたときの衝撃は今でも忘れません。見た目は赤味を帯びたオレンジ色でグロテスク、味は化粧水のような香りが口に広がり、貧乏学生が行くような居酒屋で出るホヤの身はゴムを噛むよう!なんでこんなものを宮城の人たちは食べるんだろう?とつくづく思ったほど。


でもいつしかこの味に親しむうちに病み付きになり、居酒屋に入ると真っ先に頼みたい一品になっている、そんな不思議な魅力を持った食材です。


これまでの一番は、新幹線の一ノ関駅構内のみやげ物店で買ったホヤ。鮮やかな赤味を帯びいて口の中に放り込むと、ほのかにホヤ独特の香りが広がり、噛むととろけるような身の柔らかさ。宮城や岩手の日本酒にはぴったりの味。特に一の蔵の純米酒あたりはぴったり。でも、このときのホヤはワインにもよく合いそうなほどの上品さが感じられました。


ところで、ホヤという生物。岩に張り付いたその姿から、「海のパイナップル」とも言われますが、植物???それとも貝??、イソギンチャク?・・・


かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道  写真はWikipediaより


居酒屋で見る姿は切り刻まれているので、海の中での姿はまず見ることはないでしょうが、何年か前に知り合いの映像プロデューサー・(株)アーススピリットの伊藤修さんに、自身が制作されたサイエンスチャンネルの番組を見せていただいたことがあります。その時の衝撃もすごかったです。


実は卵から孵ったばかりの赤ちゃん(幼生)の頃は、おたまじゃくしのような形で海の中を泳ぎ回っていて、まるで魚のよう。確かに体には脊椎みたいなものも見えます。その後、岩に吸い付いてそのまま成長、脊椎のようなものは退化して、一生を岩に張り付いて過ごすことになります。それでも消化器も、生殖器も、心臓もあります。その生態、生活の様子はぜひサイエンスチャンネルの番組「ホヤ・生命進化の交差点-三陸海岸・宮城県-」(約15分) で見てみてください。とても神秘的です。


ぬる燗の日本酒にホヤで一杯やりいなぁ~。