昨日、叔父の葬儀があって、実家の北杜市に帰ってきました。




当日は朝から青空が広がり、11月末とは思えないような穏やかな陽気で、故人との別れの悲しみも多少は癒される感じでした。




葬儀は実家のすぐ近くにあるJAりほく葬祭センターでありました。農協が大型合併する前に「八ヶ岳農協」の本店があったところで、その建物を改築して出来たセンターです(農協はこんな事業までやっているんですね)。




旧・長坂町の総合運動公園の脇にありますが、葬儀の始まるまでの時間、気晴らしにあたりを散歩して歩いていると、運動公園の土手に植えられていた寒桜が、ぽつぽつと花びらを開いていました。






かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道




寒桜なので、昨日のような暖かな陽気よりは、もう少し体に染み入ってくるような冷たい空気の中で見る方がきれいに見えるのかもしれませんが、ちょっと気持ちが和みました。




さて、八ヶ岳山ろくは曹洞宗の強いところで、私の実家のある横針という48軒ほどの集落でも、福井県の永平寺や神奈川県の総持寺に毎年代表者が行ってお札をもらって来る講が行われ、現在の全国15000ある曹洞宗寺院のトップとなる大本山総持寺貫主江川辰三氏も、地元北杜市長坂町にある清光寺から出ているほどです。




私の実家の集落がある白井沢という地域は、ほぼ全戸が白井山龍澤寺の檀家で、おそらく数としては200戸ほどでしょうか。今は40代半ば過ぎの息子さんが主に、年頭やお彼岸、お盆には必ず檀家回りをしてお札を置いて行ったり、お経をあげたりしています。




でも、最近になってお盆が近づくと、お盆の始まる前から檀家まわりをはじめています。なぜかと思ったら、近隣の集落にあったお寺2ヶ所が後継者がいなくて廃寺になり、檀家が一気に増えたからだそうです。




確かに檀家が増えれば、寺の「経営」としてはより安定しますが、忙しさは倍増。特にお葬式の際は、僧侶が4~5人で執り行うため、その頭数の確保が大変だそうです。




昨日は4人の僧侶で葬儀を執り行ったのですが、中には、もしや葬儀アルバイトの坊さん?と思われるような若い方もいらっしゃいました(勝手な推測ですみません)。




現在、全国には7万5千寺院ほど伝統的な宗派のお寺があるようですが、「経営」敵に成り立っているのは、その半分ほどだそうで、ますますお寺の「家業」を継ぐ若者が減り、特に地方で後継者不足の状態が続いているようです。




また、その一方で都会では、お寺を持たずに、葬式のときだけ袈裟を着て、葬儀を執り行うような僧侶業も増えているとか。




葬式もあげられない!お墓も守れない!(うちの地域は集落で管理しているので大丈夫ですが・・)




そんな過疎地域も現れるのかも?結構深刻な問題です。