私のふるさと山梨県北杜市に生まれた林業技術者「浅川巧」の生涯を描いた映画「道ー白磁の人」が来年の6月に公開になります。
公式サイト http://hakujinohito.com/
主人公の浅川巧は、1891に生まれ、地元の山梨農林高校を卒業。若くして朝鮮に渡って、林業技手として朝鮮半島の荒れ果てた森林を再生する育種法を開発し、広めた人です。同時に、朝鮮民衆の日々使う生活の道具、とくに白磁の器に注目。その美を讃え、朝鮮民衆の誇りを鼓舞し、日本にも紹介し、柳宗悦の民芸運動に大きな影響を与えたと言われています。
朝鮮強制併合時代にありながら、朝鮮の人たちと同じスタイルで暮らし、けして偉ぶらず、朝鮮の人たちから慕われたといいいます。40歳と短い生涯でしたが、日本-朝鮮の橋渡しとして、懸命に生きた人です。
監督は高橋伴明さん。原作は山梨出身の作家・江宮隆之さんが書いた「白磁の人」です。そして、その彼の人生を演じるのは、若手俳優の吉沢悠さん。ドラマでは、JIN-仁や踊れドクター、またキムタク主演の南極大陸など。映画では、「孤高のメス」あたりが有名です。ただ主役は初めてかも・・・
実はこの映画は6年ほど前から制作に向けた動きがあり、一度は2010年公開に向けて前年に制作発表会もあったのです。
2010年は韓国「強制」併合100年。この「強制」を取り払ったマスコミの軽薄な制作発表の取り上げ方が、韓国側関係者を刺激してしまったのです。また驚くことに、その制作発表会には制作会社(S社)のプロデューサーが出席せず、結局その後制作会社は倒産。それを早々感じ取っていた大手広告代理店はそんなことは一言も語らずに、制作発表前に冷たく去って行ったのでした。
ということで、また一から制作に向けた運動を組み立てなおし、そして今に至りました。本当は浅川巧が生誕120年の今年に合わせようとしていたようですが、なかなかスムーズには行かず、来年に公開ということになりました。
親戚が地元の制作委員会事務局長をしているのですが、協賛も募っていますので、関心のある方はぜひご協力ください。よろしくお願いいたします。