昨日、兵庫県姫路市で行われたB級ご当地グルメの祭典で、みごと岡山県真庭市の「ひるぜん焼きそば」がグランプリになりましたね!
私も2年ほど前に、蒜山出身の知り合いに誘われて蒜山を訪れたときに、米子道の蒜山インター出口近くにある直売所「風の家」で食べたことがあります。鶏肉とキャベツを具にした麺に味噌ダレが上手に絡み合い、すごく美味しかった記憶があります。昨年、準グランプリでだいぶ人気もウナギ登りで、今年はその知り合いからは蒜山焼きそば味のスナックももらいました。


蒜山焼きそばは、元々30年代の蒜山の家々で流行っていた焼きそばを、食堂のメニューに取り上げた「ますや食堂」のおばちゃんの味がベースだとか。醤油ではなく、味噌というあたりは農村ならではかな。しかも特産でもある甘みの強い高原キャベツを鶏肉とともに味噌で炒めるのだから、美味しくないわけは無いでしょう。


... それに、蒜山高原に縁のある妖怪「スイトン」をキャラクターにして売り出すあたりもなかなか。実際、スイトンは昔から地元ですごく親しまれているキャラクターで、様々な大きさの木彫りのスイトンが蒜山に行くと土産物屋には並んでいるんです。なんでも、このスイトン、悪いことを考えているとスィーとやってきてトンととまって悪人を食べてしまうそうで、蒜山高原には昔から悪人がいないと言われているとのこと。そんな地元に根ざした食材と歴史、そして物語をもった「ひるぜん焼きそば」はグランプリにふさわしいと思います。


かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道




さて、関西の出版社ではピカイチの存在感を発揮する「学芸出版社」(建築・まちづくり系に強い)から、明日このB級ご当地グルメをまちづくりの視点から取り上げた本が出るそうです。明日発売とのことで本日案内がありました。B-1グランプリの主催団体・愛Bリーグの事務局長が著者だそうです。


◎『B級ご当地グルメでまちおこし~成功と失敗の法則』

 俵 慎一 著
 四六判・240頁・定価1995円・ISBN978-4-7615-1294-1


○内容紹介
2日間で40万人を集めるB級ご当地グルメの祭典B-1グランプリ。富士宮やきそば学会など全国の食のまちおこしのトップランナーにみる、料理の発掘からイベント出展、商品ブランドの開発まで、その成功ノウハウ、失敗のポイントについて、主催団体・愛Bリーグが本音で語る。数百円で数百億の経済効果を生む仕組みの全貌。


○本の詳細
http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1294-1.htm



発酵中のドングリドブロクの隣に飾ったのが、私の家にある蒜山の妖怪スイトンの木彫り人形です。