1.高2＆中2　全頭診断

展望

高2K

冬の中山2500mでとにかく必要になるのが豊富な持久力だ。持久力不足の馬の例としてしばしば挙げられるのがアーモンドアイで、府中の高速馬場に特化したスピード型の馬は、最後の直線でどうしても苦しくなってしまう。

有馬記念のもう一つの特徴は差しが決まりやすいということ。ただ、12月中旬までは気温と風向が例年とは大きく異なっていて、そこまでタフさの求められない高速馬場となっていた。先週からやっといつもと近い状態になり、土曜日のグレイトフルSは差しが決まったが、ラップタイムを見て欲しい。

中団で明らかなペースアップがあり、これで前が潰れてしまったと考えて良い。実は、そのほかの芝レースは前が相当残っていて、スローペース想定の今回の有馬記念でも前の馬に警戒が必要だ。差してくる馬としては、中山2500mがこなせるスタミナとコーナリング能力が必要になってくる。例えば2020年2着のサラキアは、直線に入ってから一気に伸びてくる競馬をした。ただ今のようなインコースの馬場状態が良好な場合、ある程度コーナーで進出できないと前には届かないだろう。

中2O

今回は代表的な逃げ馬がタイトルホルダーの一頭のみでこの馬がレースを引っ張るだろう。あまりハイペースにはならず、上位に来るのは先行タイプや、好位急襲タイプだろう。

1.アカイイト

高2K

前走は予想通りいい動きを見せてくれたが、競争能力も上位馬とは劣り、前崩れが望める展開でないと厳しいか。

中2O

ハイペース時に追い込んでやってくる典型的な追い込み馬。今回予想されるハイペースではない展開はこの馬には不利なので上位は厳しい。

2.イズジョーノキセキ

高2K

前走はこの馬の能力ならもう少し好走してもよかったように思うが、やはりどうしても成績が安定しない。そもそも中山2500mをこなせるスタミナがあるとは考えにくいので今回は軽視か。

中2O

重賞勝ち馬だが前走G1のエリザベス女王杯では10着と凡走している。前走より馬のレベルが高い今回は厳しいだろう。

3.ボルドグフーシュ

△高2K

位置取りは後ろになる可能性が高いが、菊花賞で見せたコーナリングで前に押し上げていくことはできそう。血統的にも中山で活躍できる差し馬であることは間違い無く、他に同型の馬が少ないため評価は高い。ただ馬場と過剰人気していることを考慮するとあまり重い印は打てない。

中2O

菊花賞で2着と好走し、直線の追い込みが得意な馬で菊花賞のときもハイペースが味方した。ハイペースではないと予想される今回は少し厳しい。

4.アリストテレス

高2K

今回は後ろからになりそう。ピッチ走法でスピードはそこまでなく、こちらも持久力展開で生きるタイプで、去年の有馬記念もじわじわと伸びてきた感じ。今年は出走回数も少なく、能力が落ちていないかどうかの判断がしにくいが、有馬の大舞台であればもっと切れ味が欲しい。この馬の場合ほとんどそれがないと言ってもよく、後ろで競馬をするには相当厳しい。ブリンカー着用で一変できても見劣りする。

中2O

ここ最近は凡走が続いている。レベルが高い今回も凡走してしまうだろう。

5.ジェラルディーナ

▲高2K

3歳時から加速力よりもスピードの持続力が光っていた。オールカマーはまさにその持続力が生きた感じで、道中インコースを上手く回って理想的な競馬をした。エリザベス女王杯に関しても荒れた馬場によって展開は相当向いたはず。中団で運べばジワジワと伸びて来れそうだが、直近2走は共に展開に恵まれていた。それほど操縦性の高い馬と捉えることもできるが、基礎能力だけでいえば単勝6倍台では狙いにくい印象を受ける。

△中2O

エリザベス女王杯の勝ち方は直線でギアを上げた差し方。今回予想されるペースにも合っていて、また調教もとても良い。掲示板内には必ず来るだろう。

6.ヴェラアズール

高2K

血統的には非主流馬場もこなせて良いはず。加速力は十分にあり、特にラストで垂れる展開であればこの馬が伸びてきても十分納得できる。ただ展開としてそもそも前が垂れるかどうかは怪しい。またコーナーでどこまで加速できるかも不明。素質は豊富だが大きく崩れる可能性も。

▲中2O

ジャパンカップの勝ち馬。ジャパンカップのように内埒沿いで待ちながら最後に差すような好位急襲の競馬が今回もできれば非常に良い。鞍上の松山騎手とも前前走でも組んでいて勝っているので上位を期待できる。

7.エフフォーリア

高2K

舞台適性に関してはいうまでもないだろう。コーナーで押し上げていき、直線は持ち前の力強さで伸びる競馬が去年の有馬記念だった。ただ、状態のことは考慮せずに同じような走り方をすると仮定しても前を捉えられるかは怪しい。この馬の場合、そこまで脚を溜めなくてもしぶとく伸びて来れるので、スローペースの今回は多少前で競馬するのが理想。そしてなにより状態だが、去年と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまう。あのムキムキ感が中山と相性抜群なのだが...

中2O

昨年の有馬記念の勝ち馬。ここ最近は成績が良くなく、かつて実力は高かったので化ける可能性はあるが今回も厳しいと予想。

8.ウインマイティー

△高2K

スタミナや力強さ、終いの伸びなど非常にバランスの良い馬。前走の結果は、馬場状態を考慮すれば気にしなくていいと考える。マーメイドSは確かにいい動きだったが、相手が強化されよりスタミナが求められた京都大賞典でしっかり伸びていた点は高く評価できる。中山の直線が合ってもおかしくないし、オッズを落とすなら狙っても。

中2O

重賞で好走するものの前走のエリザベス女王杯では凡走した。前走よりレベルが上がった今回は厳しいだろう。

9.イクイノックス

△高2K

状態に関しては言わずもがなほぼ完璧に仕上がっている。また、府中などの直線の長いところでの切れ味は抜群。この能力に関しては現役最強と断言できる。今回は大きく条件が異なってくる中山2500m。もちろん終いの切れ味が求められる舞台ではあるが、スピードより力強さが必要になってくる。馬体を見る限りは高速馬場向きで、そもそもタフな中山2500mをこなせるかは甚だ疑問。またいつもの位置取りだとこの舞台の場合コーナーで押し上げるのも必要になってくる。皐月賞は割と前の方で競馬をしたので、その戦法を取る可能性も。その場合はより持久力が必要になる。そういえば同じようなことを去年のエフフォーリアに対しても書いたが、この馬はエピファネイア産駒で力強さも有馬以前から発揮していた。イクイノックスに関しては、高速馬場での王道の走り方を続けていて、もしこの舞台で勝利した場合歴史的名馬と呼んでも過言ではないほどの対応力を持っていることになる。期待値も考えてここは軽視。

◎中2O

天皇賞(秋)の勝ち馬。好位につけられる差し馬で今回予想されるペースとは合っている。また、今まで中距離戦線で戦って来て距離に不安が少しあるが、日本ダービーを連対しているので2500mも恐らく大丈夫。直線の差し足がこの中で一番良いと思い、斤量も3歳のため軽いので本命に推す。

10.ジャスティンパレス

〇高2K

とにかく神戸新聞杯の動きが絶品。この力強い伸びと切れ味をこの舞台でも再現できれば上位必須。またハイペースだった菊花賞も、スタミナが削られた上でスピード持続力を発揮して好走しており、基礎能力も十分高いだろう。展開を考えればボルドグフーシュより評価は高い。

☆中2O

今回予想されるペースに合う先行するタイプで秋になってから神戸新聞杯一着、菊花賞3着と好走。3歳のため斤量も軽く勢いがあるため、上位に来る可能性は充分にある。

11.ラストドラフト

高2K

末脚はコンスタントに使えていて、前走の動きもある程度評価できる。ただこの大舞台でも通用するほどの爆発力は感じない。流石に厳しいとみるか。

中2O

良い末脚を持っているが、今までの戦績からレベルの高い今回は厳しいだろう。

12.ポタジェ

高2K

素質は相当豊富で、最近は凡走が続いているものの条件さえ合えばG1でも好走できるレベル。上手くはまったのが大阪杯だったと考えてよい。ただこの馬に冬の中山をこなせるほどのスタミナがあるとは到底信じがたい。特にこの血統では、粘るのも決して簡単ではないだろう。

中2O

大阪杯の勝ち馬であるが、今回の有馬記念のレベルから考えると実力は今ひとつ劣るだろう。

13.タイトルホルダー

◎高2K

今年はパンサラッサがおらず、他にも目立った逃げ馬がいないためここは悠々と前で競馬できそう。宝塚記念でも書いたようにいわゆる持久力＆スピード持続力お化け。ただ一つの懸念点は、終盤のペースアップに対応するのが苦手ということ。去年は特に終いの力強い伸びが生きたレース展開だったので、パンサラッサに若干振り回されたこの馬は直線でトップスピードを発揮できなかった。今回は展開も変わるため、じっくり脚をためて2017年のキタサンブラックのような競馬をすれば勝利は狙える。フランスからの疲れからか状態はそこまで良くないものの、馬場も味方してくれているのでここは迷いなく本命に。

〇中2O

今回のレースの逃げ馬。この馬は強く、安定している逃げ馬なので今回もうまくフリーになって逃げられるだろう。長距離でも逃げ切れているので距離も問題ない。

14.ボッケリーニ

高2K

AJCCの走りが非常に印象的。インコースが荒れて芝が剥げており、各馬が外に進路を求める中で内を選択し力強く伸びてきた。あのような走りをするには相当な馬力が必要である。成績も安定しているため状態さえよければここでも評価したいのだが、どうも前走が終わってから調教でもいい動きが見れていない。

中2O

前前走の京都大賞典はヴェラアズールの2着だが、前走のジャパンカップでは17着。上位に食い込むのは難しいだろう。

15.ブレークアップ

△高2K

ノヴェリスト産駒ということでスタミナと持久力はここでも通用するレベル。前走も府中の長い直線で先頭に立ったまましっかり持続できている点も高評価。だが、終いの伸びで他の実力馬を上回ることができるのか。

△中2O

有馬記念と同じ距離のアルゼンチン共和国杯の勝ち馬。序盤先行し、直線で抜け出す勝ち方は強かった。上位はあり得る。

16.ディープボンド

△高2K

去年のように前を捉えやすいところで控えて、直線で持久力を使って伸びてくる可能性は高い。ただこの馬のズブさが今回の馬場、展開に合うかは疑問。途中でペースアップなどすれば話は別だが、緩いまま直線に向いてしまうと不利になる。

△中2O

重賞で好走を続けているこの馬。去年の有馬記念でも2着であり、去年から実力は劣ってないと思う。大外で不利ではあるが調教も良く川田騎手の力で上位に来れるのでは。

買い目（買えないけど）は

高2K

単勝13　三連複フォーメーション　13-5,10-3,5,6,8,9,10,15,16　13点

中2O

単勝9　馬単9-5,6,10,13　複勝15,16

2.高1M　見解

◎13 タイトルホルダー

国内古馬路線では、本馬が現状頭一つ抜け出している。前走は度外視。確実に逃げれる今回のメンバーは適度なハイペースに持ち込みたい本馬にとっては好条件。中山コースも合うはず。海外遠征帰りの状態面に不安は残るものの、本命予想。

〇6 ヴェラアズール

前走のジャパンCは内容的に見れば、圧勝ともいえるもの。底が知れないので、現役最強馬である可能性も考慮したら、現状4番人気は美味しい。ジャパンCよりは調子は落ちているだろうが、そこまで心配する必要もないはず。

▲10 ジャスティンパレス

皐月賞での内容を評価。勝負所で詰まりながらあそこまで伸びれたのは実力の証。元々、仕掛けのタイミングの難しさはある本馬だが、鞍上に期待してこの評価。

△3 ポルトグフーシュ

△9 イクイノックス

△16 ディープボンド

買い目(買えないけど)は、

3連単

6,13-6,10,13-3,6,9,10,13,16

計16点

3.他三名　予想

高2I

◎13.タイトルホルダー

◯6.ヴェラアズール

▲3.ボルドグフーシュ

△4.アリストテレス

高1S

◎13.タイトルホルダー

〇7.エフフォーリア

▲6.ヴェラアズール

△16.ディープボンド

中3F

◎9.イクイノックス

〇10.ジャスティンパレス

▲13.タイトルホルダー

△5.ジェラルディーナ

△6.ヴェラアズール

△7.エフフォーリア

△11.ラストドラフト

買い目（買えないけど）は

3連複フォーメーション

9-10,13-5,6,7,10,11,13 9点

有馬記念 開成生6人のガチ予想‼️

有馬記念　開成生6人のガチ予想‼️