当ブログの予想でも度々登場している「牝系」について入門編を書かせて頂きます。

競走馬の繁殖において、父親となる種牡馬は一年に複数の母親となる牝馬に交配でき、多いものでは1年に300頭に種付けする。しかし、牝馬が一年に受胎して産める数は1頭だけ(双子の場合、片方が人工流産されてしまう)。種牡馬の方が圧倒的に母数が多く、「血統予想」を騙るものの多くが種牡馬に注目しているものばかりではないでしょうか。
しかし、馬には必ず父馬と母馬がいます。仮に3代血統表があったとしたら、7頭の種牡馬と7頭の牝馬。種牡馬だけを分析しても、同じ数の牝馬には全く触れていないのです。能力に影響を与えやすい血統と与えにくい血統というものがあり、影響度合いが種牡馬と牝馬で同じとは限りません。それは即ち、種牡馬だけを見る血統予想はその馬の能力の半分も見れていない可能性がある、という事です。
しかし前述の通り、牝馬の産駒データは母数が極めて少ない。どうやって伝えられる能力を掴めば良いのか…それを可能にするのが「牝系」です。血統表で種牡馬の系統を表すサイアーライン(トップライン)に対しファミリーライン(ボトムライン)とも呼ばれます。ある一頭の牝馬を起点に産駒を樹形図状に表すもので、netkeibaや競馬ラボなどの大手サイトでも「血統」をクリックすると確認できます。活躍馬は、強者揃いの重賞でどこのコースなら好走しているのか…これらを調べることで、種牡馬だけの血統予想から更にレベルアップできるのです。
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