《チューリップ賞 回顧》
過去10年で1番人気馬が5勝7連対8回馬券圏内と1番人気馬が固いレースだったが、今年もその傾向は変わらずだった。抜群のスタートを決めたダノンファンタジーは先行し、直線一時進路を失ったものの外に出して抜群の伸び。その強さは本物か。桜花賞はグランアレグリアとの対決が注目だが、当ブログではこちらに分があるとみた。両馬ともにディープ産駒特有の成長力で3歳春の伸びは凄まじいが、あちらの母父はTapitで、2歳から走れる血統。こちらは母父グレイソヴリン系で本格化は3歳から。上積みはより大きい。
2着のシゲルピンクダイヤだか、スプリント志向のダイワメジャー産駒ということもあり、マイルという距離はギリギリ。後方で脚を溜めた結果といえるので、和田騎手の文句なし好プレー。
3着のノーブルスコアはこれでオープンクラス3着3回目。母系の種牡馬は欧州型なので使って良くなるタイプ。今度休んで出走する時、同じパフォーマンスを期待できるとは限らないのである。

《オーシャンステークス 回顧》
14モズスーパーフレアが逃げる。3コーナー手前で2番手・3番手の11ラブカンプー、12ナックビーナスに3馬身差を付け、前半3F32秒3。直線に入るとラブカンプーが一気に後退。内から6ダイメイフジが伸びるがモズスーパーフレアが寄せ付けず1着。上がり3Fは34秒8。勝ち時計は1分7秒1。
1着は14モズスーパーフレア。前走カーバンクルSに続き中山芝1200を連勝して高松宮記念へ。鞍上は武豊騎手に戻るそう。
父のSpeightstownはBCスプリント勝ち馬。全日本2歳優駿勝ち馬リエノテソーロやプロキオンS勝ち馬マテラスカイの父でJRAでは産駒デビューの2008年以降単勝回収率109%。母父Belong to Meは米6FGⅢ2勝馬という超スピード血統。
2着12ナックビーナス
当レース3年連続2着。父はダイワメジャー。母父は米GⅠキングスビショップS(ダート6F)勝ち馬More Than Ready。
3着6ダイメイフジ
2年連続3着。父はアグネスデジタル。母父はダンスインザダークがスプリント戦で疑問符がつくが、父はあの変態適性(褒め言葉です)アグネスデジタル。何が起こるかわからない。
また、このレースが超スピード決着だったとはいえ当日の中山芝は稍重馬場が徐々に回復し高速馬場になっていた面もある。過信は禁物。
さらに、心配なのは2戦連続しんがり負けのラブカンプー。この不調は叩いて良くなるのか、牝馬の気まぐれか、はたまた夏馬なのか。個人的には度重なる鞍上変更も要因かと思います。2018年アーリントンC以来1年近く「前走と同騎手」で走ったことがないのはどうかと。逃げに定評がある和田竜二騎手とスプリンターズS以来のコンビ再結成なんて良いんじゃないでしょうか。

《弥生賞 回顧》
ラストドラフトがハナを切り、人気どころは先行する展開。4角で内を回っていた人気馬は伸びず、後方で待機していた馬達が外を回して伸びる。馬場が荒れていない所を走った結果がこうなった。想定外だったのは重まで道悪になってしまったこと。稍重想定の予想だったので、馬場の荒れを考慮していませんでした。参考にしていただいた皆様には申し訳ないですm(_ _)m
1着10メイショウテンゲン
オススメしたディープ産駒ということは合っていました。馬場不問でディープが強いコースなのですが、完全に盲点でしたね…母母父サドラーズウェルズがパワーの要る道悪適性を引き出した結果に。ちなみにこのレースに出走したディープ産駒は3頭、単勝で100円ずつ買っても230~3610円のオッズでした。
2着5シュヴァルツリーゼ
出遅れの不利を感じさせない競馬、内容の強さで言えばメイショウテンゲンを上回るか。父はディープと同じスタミナ系サンデー産駒のハーツクライで、母父はドイツパワー血統・モンズン。重馬場適性は間違いなし。
3着5ブレイキングドーン
父ヴィクトワールピサは同じ重馬場の弥生賞を勝っていて、母父ホワイトマズル、母母父エルコンドルパサーとパワー適性十分。良馬場でも勝ち星なしで、良馬場でもパワーのいる中山コースなどが良いだろう。