こんばんはー。
今日はエイプリルフールですね!
なのでエイプリルフール関連で小説を書いてみましたー。
…というのは嘘です。
とかって言おうかとも思いましたが本当です←
でも時間がなくて中途半端なので、続きは明日か明後日あたりにupしますね。
とりあえず今日は途中までをupします。
どっちにしても途中で区切らないといけなくなると思いますしね。
文字数的な問題でw
やっぱり今回もシリアスです。
CPは…、ラビアレかな?全部かけてないので微妙ですが。
それでもよければ、どうぞー。











「偽りに込めたメッセージ」







今日はエイプリルフール。

そのせいか、黒の教団もいつもより活気に満ちて明るい雰囲気が漂っていた。

楽しそうに騒ぎ合っている人の群れに気おされていると、リナリーに声をかけられて

振り向く。

「あ、おはよう。アレンくん」

「おはよう、リナリー。…すごい騒ぎですね」

大騒ぎしている周囲をちらりと見ながら言えば、リナリーが苦笑しながら説明して

くれた。

「そっか、アレンくんは初めてだったわね。この日は毎年こんな感じよ。今日のために

色々と準備してる人もいるくらいなんだから」

「それは…。気をつけたほうがいいですね」

特に科学班…、コムイさんには注意しておいた方がいいだろう。

あの人は普段から何をするか分からないところがあるから、こんなお祭騒ぎの中では

どんな問題を起こすか全く予測できない。

そう思いながら言えば、リナリーも頷いた。

「ええ。といってもほとんどはふざけてるだけだから害は無いと思うわ。アレンくんも

楽しんできたら?」

「そうですね…。変なことに巻き込まれない程度に楽しんでくる事にします」

「それがいいと思う。あ、言い忘れてるところだった。兄さんがね、エクソシスト達は

後で集まってくれって。ラビたちに会ったら伝えておいてくれる?」

「分かりました。では、またあとで会いましょう」

「じゃあ、またね」

笑顔で手を振るリナリーに小さく手を振り返して、僕はそっと周りを見渡した。

目に映るのは笑い声をあげながら馬鹿騒ぎをしている人たちばかりで、思わず笑みが

こぼれる。

(みんな、楽しそうだな…)

リナリーに頼まれたこともあるので、誰か知り合いはいないかと探していると、ちょうど

神田の姿が目に入った。

傍目にもイライラしているのがよく分かる表情で、神田の周囲には人の姿が見当たらない。

僕自身、あまり近づきたくない。しかし、一応連絡だけはしておこうと近づいて声を

かけると、僕に気付いた神田が不愉快そうに顔をしかめた。

「あ?なんだモヤシか」

「モヤシじゃありません。アレンです。…っと、神田には言うだけ無駄ですかね」

はっ、と鼻で笑うようにそう言えば、神田の苛立ちは更に増したらしい。

視線だけで人を殺せそうなほどに鋭い表情でこちらを睨みつけてきた。

「てめぇ…」

「コムイさんから伝言です。エクソシストはあとで集まるように、と」

「コムイからだと?…ちっ、またあれか」

「あれ、ですか…?」

伝言を伝えると、神田の苛立ちはコムイさんの方に向かったらしい。何かを思い出す

ように呟いた神田の言葉に疑問を感じて問いかける。

僕に対する怒りは消えたのか、神田は意外にも素直に答えてくれた。

「ああ、毎年この日になるとコムイは無駄に張り切りやがってな…。最悪、あいつの

開発した薬の実験台にされるんだよ」

苦々しげに言う神田の様子からすると、以前実験台にされたことがあるのかもしれない。

コムイさんの薬の恐ろしさは以前の事件で身にしみている。

「それが分かってるなら行かなければいいんじゃ…」

「召集に答えなかったら後で確実に実験台にされる」

なんとか逃げる方法はないかと口にした言葉は、即座に切り捨てられた。

「逃げようなんて考えねぇ方が得策だ」

「そ、そうみたいですね…」

呼び出しに応じなかった場合の惨劇を想像して青くなる僕を横目で見て、神田は踵を

返した。わざわざ忠告までしてくれたのだから今日はまだ機嫌が良い方だったのだろうが、

やはりこのお祭り騒ぎの中にいつまでもいるつもりはないらしい。

さっさと人気のない方へと立ち去っていく神田の後姿を見送る事はせず、他の仲間達にも

伝言を伝えようと周りを見渡していると、突然背後から誰かが僕の名前を呼んだ。

「アレン!」

誰かと思いながら振り向けば、そこにいたのはラビとミランダ、そしてクロウリーだった。

ラビの性格ならエイプリルフールを心の底から楽しんでいそうなのに、何故か彼の表情は

冴えない。それはミランダとクロウリーも同じだった。

特にクロウリーの表情は神田とはまた別の意味で近づきたくないと思うほどに暗かった。

「ど、どうしたんですか…?」

思わず問いかけると、ラビが深々と嘆息しながら答えてくれた。

「それはクロちゃんに聞いてみたら分かるさ…」

「ええ、そうね。私たちから説明しても分かりにくいと思うわ…」

どうやら二人の表情が暗い原因はクロウリーらしい。どんなことを言ったのだろう…、と

思いながら恐る恐るクロウリーに尋ねてみる。

「あの、クロウリー?何かあったんですか?」

「…今日、夢を見たのである」

「夢?」

ぽつりとこぼされた言葉をオウム返しに問えば、クロウリーはこくりと頷いて続けた。

「夢の中にエリアーデが出てきて…。そして、寂しい、と。そう言って泣いていたのである」

クロウリー自身、しくしくと泣きながら告げられたその言葉になんとも言えずに黙り込む

しかなかった。

言い終えるとすぐに膝を抱えてうずくまってしまったクロウリーを横目で見ながら、僕は

ラビたちのほうに向き直る。

「これは…、反応に困りますね」

「だろ?俺もどうすればいいのか分かんなくて困ってたんさ」

「今日はエイプリルフールだけど、嘘をついてるっていう雰囲気でもないものね…」

「そもそもクロちゃんがこんな嘘つけるとは思わないけどな。この雰囲気に乗じて笑い

飛ばそうにも内容が重すぎるさ…」

「そう、ですね…」

どうしたものかと三人で頭を捻ってもクロウリーを慰める上手い方法は思い浮かばない。周りから楽しそうな声が聞こえる中、ここだけが暗い雰囲気の漂う異様な場所となっていた。

しばらく悩み続けて、僕はふとコムイさんの伝言のことを思い出して口を開く。

「そういえばコムイさんからの伝言があるんです」

「伝言…、何かしら」

「どうせろくでもないことに決まってるさ」

「ラビの予想、当たってるかもしれませんよ。エクソシストたちは集合するように、との

ことです。さっき神田に聞いたところによると最悪コムイさんの薬の実験台になって、

逃げれば確実に実験台にされるらしいです」

「じ、実験台…!?」

「はぁ!?そんなの行っても行かなくても地獄じゃんか!」

おろおろとしたミランダの言葉のあとのラビの叫びに深く頷く。

確かに行っても行かなくても地獄だ。

リナリーも呼ばれていたようだから、リナリーがコムイさんを上手く止めてくれることを

祈るしかないだろう。

「気が重いさ…」

「僕もですよ…」

はぁ…、と二人で深いため息をつく。

それと同時にぐるるるるるる、と僕のお腹から盛大な音が鳴った。

「あ、そういえばまだご飯食べてませんでした…」

「そうなんか?じゃあ早く食堂に行って食べてくるといいさ」

「そうね。私たちももう少ししたらコムイさんのところに向かうから」

「はい、そうします。ではまた後で」

「じゃあな」

「またね」

未だぶつぶつと何かを呟いているクロウリーのことは気になるが、二人に任せて僕は

早足で食堂へと向かうことにした。

食堂で手早く食事をすませたあと、ジェリーさんにお礼を言って食堂を出る。

外はまだ楽しそうに笑いあう人ばかりで、耳をすませば色んな声が飛び交っていた。

「実は…」

「え、本当なのか!?」

「どっちだと思う?」

「うーん…」

嘘か本当か分からないことで人を惑わせる人、どちらなのかと悩む人。他愛もないことで

騒ぎあう人たちは誰もが楽しそうにしていた。

コムイさんの元に向かいながらそんな声に耳を傾けて楽しんでいると、僕の耳に小さな

声が届いた。

「………」

「え…?」

他の誰にも聞こえなかっただろう小さな、ほんの微かな声。

おそらくその声を聞いたのは僕だけだろう。

僕を責めているわけではない、けれどどこか非難を含んだその声に応えるように僕は

小さく呟いた。

「分かってるよ…」

そう、分かってはいる。ただそれを実行する勇気がないだけで。

目を閉じて、言われた言葉を心の中で繰り返す。そして、これから呼ばれていることを

思い出してそっと呟く。

「ちょうどいいのかもしれないな…」

いつまでもこうしているわけにはいかないのだから。





続き→「偽りに込めたメッセージ」2
ようやく熱も下がってきて、咳も治まってきましたー!
元々そんなに寝つき良い方でもないんですが、
ずっと寝てたので更に眠れなくて、でも安静にするために
布団に入ってなきゃなので結構暇でした←
で、その間色々と妄想してたんですよーw

今風邪ひいてるし、風邪ネタでなにか書こうかなー、とか。

とりあえず思いついたのは、帝人くんが風邪ひいたネタです。
帝人くんが風邪ひいてー、学校を休んで家で寝てる設定で。
途中で分岐してそれぞれの√にいくとこまで考えましたよw

考えたルートは、正臣、青葉、臨也なんですけど。

最初に臨也の√考えてた時にヤンデレにしかならなくて
どうしようかと思いましたw

静ちゃんのも、考えようとしたんですよ…?
けど、なんか病み静ちゃんになったので断念しました…。

私は臨也と静ちゃんに対して、病んでるイメージが強いんでしょうか…。

青葉もそういう傾向があるとは思うんですけどねw
なんか戦争コンビは更にそんなイメージなのです。

熱でフィーバーしてる頭で妄想フィーバーしてたので普段に輪を
かけておかしな感じになってますが。
風邪が治って、テストも終わったら文章にできたらなーと思ってたり。
まー、それまでちゃんと覚えてるためにも軽いメモは取っておこうと
思います。

では!