血に飢えた狼のように
眼をぎらつかせ
牙を剥き出しにしていた。
駆ける脚は傷だらけで
身を打たれても晒し
生命も精神も擦り減っていた。
生まれたての時は
仔狗のように愛嬌もあったはずなのに
それさえ棄ててしまっていた。
そんな神経を尖らせた獣に
怯まず掻き抱いたのは
『飼い主』
誰にも頭を垂れず、尻尾を振らなかった
孤高の狼は、本能で察知した。
これが主であると。
狼の野性はそのままで
中に秘めた狗の姿を
飼い主は見つけ出した。
誰が見ても
終焉に向かって奔る一頭を獣
飼い主が吹き込んだ生命。
狼は思う、狗の姿で
「飼い主の為に、生きるんだ」と。
眼をぎらつかせ
牙を剥き出しにしていた。
駆ける脚は傷だらけで
身を打たれても晒し
生命も精神も擦り減っていた。
生まれたての時は
仔狗のように愛嬌もあったはずなのに
それさえ棄ててしまっていた。
そんな神経を尖らせた獣に
怯まず掻き抱いたのは
『飼い主』
誰にも頭を垂れず、尻尾を振らなかった
孤高の狼は、本能で察知した。
これが主であると。
狼の野性はそのままで
中に秘めた狗の姿を
飼い主は見つけ出した。
誰が見ても
終焉に向かって奔る一頭を獣
飼い主が吹き込んだ生命。
狼は思う、狗の姿で
「飼い主の為に、生きるんだ」と。
このブログにはまだ投稿がありません。